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ORBS(オーブス)共同創設者インタビュー|今後の展望【BITTIMES独占】


今回インタビューさせていただいたのは、ORBS(オーブス)の共同創設者であるUriel Peled(ユリエル・ペレド)氏です。ブロックチェーン技術は今後の社会システムに変化をもたらすと語るユリエル氏に、プロジェクトの詳細や仮想通貨市場の未来について説明していただきました。

ORBSプロジェクトの成り立ち
「Blockchain」の可能性
今後の展望や2018年の目標
などについても詳しくお話を伺いました。
また、終盤では”重大発表”もありますので、是非最後までご一読ください。

ーーさっそくORBSのプロジェクトについて詳しくお伺いしたいところですが、まずはUriel Peledさんご自身のことについて教えてください。

Uriel Peled氏(以下:U)
私はテクニオン大学(イスラエルのMITのようなもの)で電気工学を学び、ハイテク業界で数年働いた後に『Visualead』という会社を設立しました。同社に勤めていた時代はAlibaba(アリババ)グループとの事業連携のために、何年か中国にも住んでいました。中国ではTaobao、Tmall、Alipayなどに対して同社のVR/AR技術の導入を行い、2億人の方に使って頂けるサービスを作りました。同社はその後、2017年にアリババによって買収され、Orbsを設立する運びになりました。

ーーVR/AR技術のような、今後もさらに需要が高まると言われる業界から”あえて”ブロックチェーン業界に飛び込んだきっかけは、何だったのでしょうでしょうか?ブロックチェーンや仮想通貨に興味を持った理由などについて教えてください。

U)主に2つの理由があります。
1つ目の理由は、ブロックチェーン業界は横断的であるということです。例えば、技術、経済、ガバナンス、ポリシーと広域な連携が必要で、新たな挑戦として非常に意味があると考えました。

2つ目の理由は、人々の生活に実際に影響するということです。例えば、銀行、貿易などです。
現在の経済が裕福なトップの1%の人々によって形成されているとした場合、それ以外の人が影響を及ぼすのは難しい状況です。将来、ブロックチェーン技術はその状況を打破する影響を与える極めて重要な技術だと確信しています。

ーーORBSプロジェクトの成り立ちについても教えていただけますか?

U)2013年以降まずはトークンへの投資をはじめました。その後、KIKなどICOを支援した会社のビジネスコンサルをしている中で、既存の技術では事業展開が難しいことが分かり、Orbsという独自の技術を開発することを決めました。

弊社はHexa Groupの一員で、グループには投資部門、コンサル部門、技術部門があります。

ーー今注目されている『ORBS(オーブス)』とは、どのような影響をもたらす技術なのでしょうか?その特徴について教えてください。

U)ORBSは、ハイブリッド・ブロックチェーン・インフラストラクチャーで、イーサリアムのスケーラビリティを解決するものです。イーサリアムとOrbsの2つのチェーン技術を組み合わせることで、スケーラビリティの問題を解決し、手数料の引き下げ、取引の高速化、流動性を実現します。

ーーORBSのサービスには多くの日本人が関心を寄せています。ORBSが解決する問題とはどのようなものなのでしょうか?

U)弊社はこのソリューションを、法人向けサービスというよりも、コンシューマ向けアプリケーションを作る会社のニーズを満たすものとして開発しています。様々なチェーン技術がありますが、その中でも現在問題視されているスケーラビリティーの課題を解決し、よりブロックチェーンを基礎としたサービスが開発されることをサポートしていきたいと思っております。

ーー
わかりやすい説明をありがとうございます。Urielさんが考える「Blockchain (分散型システム)」の可能性についてお聞かせください。

U)ブロックチェーンは”価値交換の自由化と民主化”を促進するものだと考えています。
インターネットが情報の自由化を実現し、人々の生活を変えたように、ブロックチェーンも社会システムを変えるものだと確信しています。ただし、インターネットの初期に、GoogleFacebookAmazonが力を持つことを想像できなかったように、ブロックチェーンにおいても、どんなサービスに利用されるかは、3〜5年後にやっと見えてくると思います。

ーーでは現在の仮想通貨市場は、Urielさんの目にはどのように写っていますか?

U)現在の仮想通貨の取引市場は、一般的な売買のメカニズムで推移していると思いますが、ドットコムバブルと同じように崩壊し、“実際に価値があるもののみに投資される市場“へと成熟していくと思います。ICO市場においても、成熟した会社のみが資金調達の機会を得ることになり、$100Mといった大規模調達というよりも、スタートアップの株式投資のように、Aラウンド、Bラウンドと会社の成長に合わせて調達することになると思います。

ーー現在も目まぐるしいスピードで変化し続けている業界(仮想通貨・Blockchain)ですが、ズバリ!5年後、社会はどのように変化していると考えていますか?

U)今後、3〜5年で象徴的な活用事例が見えてくると思います。それがファイナンスなのか、どの分野なのか、楽しみにしています。

ーー
ORBSの今後の展望や2018年の目標についても少しだけ聞かせて頂けますか?

U)Orbsは今年末までにトップ30に入るトークンに成長するよう目標を掲げています。また、今年10月にはメインネットと呼ぶ、実用化システムをローンチするので、事業での活用事例も具体的にお見せできるようになると思います。イスラエル以外にも、日本、韓国、サンフランシスコでの事業展開を促進していきます。

ーー日本の投資家に対してUrielさんからのアドバイスなどがありましたらお願いします。

U)プロジェクトが提供する価値が本物かどうかを見極める必要があります。そのために、技術とビジネスの両方の専門家のオピニオンリーダーの意見を参考にすることが重要だと思います。

ーー本日はお忙しい中、貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。最後にBITTIMESの読者ユーザーへメッセージをお願いします。

U)ブロックチェーンは、将来、必ず人々の生活を変えると重要な役割を果たすと思っています。
“Too big to ignore”、無視するには大きすぎます。
まずは学び、どうか関われるかを考えることをおすすめします。


Uriel Peled(ユリエル・ペレド)氏|プロフィール

イーサリアム(ETH)のスケーリング問題を解決するハイブリッドパフォーマンスプロトコルであるOrbsの共同創設者。また、ブロックチェーン技術を通じて次の成長段階を模索する企業を支援し、数々のICOを通じて7億ドル以上の資金調達を支援した実績を持つHexa Labsの共同創設者でもあります。
ペレド氏は、複数の注目を集めた仮想通貨プロジェクトにおける主要アドバイザーであり、イスラエルのブロックチェーン業界で最も影響力のあるインフルエンサーの一人でもあります。Orbs創設以前は、後にアリババによって買収されたQRコード作成サービスで著名なAR/VRスタートアップ企業『Visualead』を共同設立しました。イスラエルのMITであるテクニオンより電気工学の学士号を取得しています。


ORBS(オーブス)

ORBS(オーブス)は、世界で使用されるブロックチェーンを基盤としたアプリケーションのインフラストラクチャ(下部構造)の構築を目指す仮想通貨です。Orbsのプラットフォームは、消費者向けアプリケーション用のパブリックブロックチェーンインフラストラクチャ(IaaS)であり、このプラットフォームは、アマゾンウェブサービス(AWS)のような集中型アプリケーションのインフラストラクチャを提供する既存のクラウドコンピューティングプラットフォームと同様の方法で、分散型アプリケーション(DApps)のインフラストラクチャを提供します。

Orbs(オーブス)の基本情報
設立日:2017年5月
本社:イスラエル・テルアビブ
支社:サンフランシスコ、韓国(今秋開設予定)
従業員数:45名(+Orbsの親会社Hexaグループ従業員20名)
創設者:ダニエル・ペレド、ユリエル・ペレド、タル・コール
社長:ダニエル・ペレド
資本金/出資額:1.2億米ドル(プライベートトークンセールにて調達)
トークンの発行枚数、価格: 全体の供給枚数は20億枚、プライベートセールを通じ、
その内 20%を1枚あたり10セントにて提供。
公式ウェブサイト:https://www.orbs.com/jp