英国の大手フィンテック企業Revolut(レボリュート)が独自ステーブルコインの開発進めていることが複数メディアの報道で明らかになりました。
Revolut(レボリュート)は、2015年にイギリスで設立されたグローバルなフィンテック企業です。同社の主なサービスには、デジタル銀行口座、多通貨対応のデビットカード、海外送金サービス、仮想通貨取引、株式取引、予算管理ツールなどがあります。
Revolutは今年初めに英国で銀行免許を取得しましたが、現在は最近ステーブルコイン市場に参入したPayPal、Ripple、BitGoなどの業界大手に続き、ステーブルコイン市場への参入を目指しているようです。
ステーブルコイン市場は、現在テザー社のUSDTとサークル社のUSDCが大きなシェアを占めています。しかし、最近は新規参入者が増加傾向にあります。
ステーブルコインは一般的に、国債などの現実世界の資産によって価値が裏付けられています。この仕組みにより、発行企業は大きな利息収入を得ることができます。テザー社だけでも、2023年上半期に52億ドルの利益を報告しました。
Revolutは、ここ数年仮想通貨をプラットフォームに統合する取り組みを積極的に進めてきました。同社は既に、アプリ内で暗号資産の売買が可能な機能を提供しています。さらに今年5月には、経験豊富なトレーダー向けに独立した暗号資産取引所を立ち上げました。
Revolutの計画に詳しい情報筋によると、同社のステーブルコイン開発はかなり順調に進んでいるとのことです。
この取り組みは、安全で規制に準拠した暗号資産エコシステムを提供するというRevolutの方針に沿ったものです。ロンドンを拠点とする同社にとって、ステーブルコインの発行は暗号資産サービス拡大に向けた重要な一歩となる可能性があります。
Revolutは、独自ステーブルコインの正式なリリース時期をまだ公表していませんが、この取り組みは「急速に変化するデジタル金融業界でRevolutがリーダーシップを発揮したい」という意欲の表れと見られています。
高い収益性が注目を集め、多くの企業がこの分野への参入を検討しているようです。今後、ステーブルコイン市場の競争が一層激しくなる可能性があります。
ステーブルコインの発行は、同社の暗号資産戦略において重要な一歩となる可能性があります。同社の参入が、暗号資産市場にどのような影響を与えるか、関心が高まっています。
ステーブルコイン関連の注目記事はこちら
Souce:CoinDesk報道
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル画像:Freepikのライセンス許諾により使用