DOP上でNFTチケットのマーケットプレイス構築
メタバース空間の開発・運用・コンテンツ開発を行うDiscoverfeedは2024年9月24日に、DMC(Decentralized Music Chain)プロジェクトがDOP(Data Ownership Protocol)上でNFTチケットのマーケットプレイスを構築することを発表しました。
Discoverfeedは、メタバースナイトクラブなどを展開している日本の会社であり、25名の世界トップDJと世界10か所の著名クラブが参加する、リアルとバーチャルが融合したメタバース空間の開発などを行っています。
DMC(Decentralized Music Chain)は、アーティスト・ファン・音楽関係者をブロックチェーン上で繋ぐプラットフォームを構築するプロジェクトで、メタバースクラブは2025年1月にSEL OCTAGON TOKYO(日本/東京)からオープン、順次75店舗まで拡大するとも報告されています。
今回の発表では、このような取り組みを進めているDMCがプライバシー重視のプロトコルである「DOP」上でNFTチケットのマーケットプレイスを構築することが発表されています。
チケット販売に関する様々な問題に対処
DOP(Date Ownership Protocol)は、イーサリアムブロックチェーン上の取引やウォレット活動の一部または全部をユーザーの意思で選択的に保護できるプロトコルであり、ユーザーが公開したい情報のみを選択できるようにしてブロックチェーン上の取引をより安全にできるようになっています。
チケット産業では、高額転売・偽装・盗難などといった様々な問題が発生しており、ユーザー間でのチケット送付時に生まれるトラブルや、取り込み詐欺などの被害がイベント主催者に帰ってくるなどの問題も生まれています。
DMCが展開するNFTチケットのマーケットプレイスはそのような問題を解決することを目的としたもので、チケットをNFT化してDOP上で展開することによって、以下のソリューションを提供すると説明されています。
- チケット売買の出会いの場
チケットを保有しているが急に行けなくなった方、チケットが完売できず、空席を埋めたいイベント主催者などのチケットを提供したい方とチケットを入手できなかった方をダイレクト、かつ即座に繋ぐ環境を提供。 - 価格の透明性
チケットの価格は定価での取引が基本となり、価格を改定する場合はイベント主催者の同意を得ることとし、不正転売目的の方が参入できないようにする。 - 取引履歴の管理と利用者の特定
チケットを最初に入手した方から最終的にチケットを利用するまでのトランザクションを管理し、公開する情報をオープンと管理者向けに選別することでセキュリティ向上と情報の透明性を両立させる。 - チケッティングエコシステムの構築
NFTチケットセンターはチケットを提供したい人・企業とチケットを欲しい人による分散型コミュニティであり、このコミュニティに貢献する方にはインセンティブを提供することで、コミュニティの自立分散的な発展を促進する。
また、貢献プログラムでは以下のような項目が検討されているとのことで、今後はプログラム内容の拡大も予定、近日中にはインセンティブプログラムが公開される予定だと説明されています。
- チケット提供による貢献
- チケットを入手し、会場まで行ったことを証明することによる貢献
- 参加したイベント情報の投稿による貢献
- 不正転売取引をパトロールすることによる貢献
今後は2024年10月16日からオランダ・アムステルダムで開催される世界最大の音楽の祭典「ADE(Amsterdam Dance Event)」にて全世界に向けに事業発表が行われる予定で、11月には六本木にある「SEL OCTAGON TOKYO」でテスト運用を実施、2025年1月にはサービス提供を開始する予定だと報告されています。
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Souce:DiscoverFeed公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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