ギャラクシーリサーチ、ソラナの新たな投票システム「MESA」を提案|インフレ緩和を目指す

ギャラクシーリサーチがソラナ向け新投票システム「MESA」を提案、インフレ抑制を目指す(Galaxy Research proposes new voting system "MESA" for Solana to mitigate inflation)
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ギャラクシーリサーチ、ソラナのインフレ軽減案を提唱

仮想通貨企業ギャラクシーの調査部門であるギャラクシーリサーチは2025年4月18日に、ソラナ(SOL)のインフレ率を軽減する新たな投票システムを提案しました。

同社の提案は「MESA(マルチプル・エレクション・ステークウェイト・アグリゲーション)」と題されており、主にインフレ率を調整する投票システムに焦点を当てています。

インフレ軽減案の1つが可決するまで繰り返し検討するのではなく、バリデータが複数の変更案に投票を割り当て、その「賛成票の合計」に基づくエミッションカーブを採用できたらどうか?MESAはまさにそれを可能にします。

この提案は投票に複数の選択肢を設けることで、合意形成を迅速化することを目指しています。具体的には、賛成・反対・棄権といった選択肢に加えて、複数のインフレ率を投票のオプションとして設定する仕組みです。

例えば、インフレ率を決定する投票において、インフレ率のオプションを15%・20%・30%といった複数の段階で設定します。バリデータは各オプションに投票でき、投票はステーク量に応じて重み付けされます。

加重平均を考慮したインフレ率が投票に反映されるため、よりバランスの取れたガバナンスを行うことが可能になります。

SIMD-228否決が提案の背景

MESAは、SIMD-228が否決されたことを受けて提案されています。SIMD-228は、ステーキングをベースに動的なインフレ率を設定することを目的としたソラナのガバナンス提案で、インフレ率の軽減が期待されていました。

SIMD‑228の投票は、記録的な投票率となりました。約61%の賛成を得ましたが、可決に必要な約66%には届かず否決されています。

同社はSIMD-228の事例から、現状のソラナにおける投票システムの問題点について、以下のように指摘しました。

コミュニティは概ね「SOLのインフレ率」および「過剰なセキュリティ報酬の削減」に賛同しているように見受けられました。

SIMD-228から得られた教訓は、提案の目的自体に賛成していても「ネットワークにとって非常に大きな影響を与える変更に関して、全体として合意に至ることは難しい」という点です。

したがって、SIMD-228のような事例では、単に「賛成・反対・棄権」という選択肢は、最も効率的なコンセンサス形成手段とは言えないかもしれません。

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Source:ギャラクシーリサーチ提案

サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

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