カナダ証券委員会、世界初「ステーキング報酬付きソラナETF」を承認|金融革命をリード

by BITTIMES

カナダでソラナ(SOL)現物ETFが誕生

2025年4月14日、カナダ・オンタリオ州の証券規制当局であるオンタリオ証券委員会(OSC)が、世界初となるステーキング報酬付きのソラナ(SOL)現物ETFを承認したことが明らかになりました​。

このETFは、ソラナの現物を直接保有するだけでなく、保有するSOLを活用してネットワークのステーキング報酬を得て、その利益を投資家に還元する仕組みを取り入れていることが報告されています。

同ETFはPurpose Investments、Evolve ETFs、CI Global Asset Management、3iQという4社の資産運用会社によって提供され、トロント証券取引所にて4月16日にも取引が開始される予定です​。

複数の資産運用会社が同時にソラナETFを上場させるのは世界初の試みです。ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は4月14日に自身のX(Twitter)でこの承認に触れ「カナダがアルトコインETF競争の先陣を切った」と評価しています。

カナダでは、規制当局がPurpose、Evolve、CI、3iQなど複数の発行会社に承認を与えたことを受け、今週中にも現物ソラナETFの上場が予定されています。

これらのETFには、ステーキング機能も組み込まれる予定です。

OSCは今回のソラナETF承認について「仮想通貨を組み込む公開投資信託に関する規則を改正する2025年1月付けの通知に基づいたもの」と説明しています。これにより、カナダの規制当局が今年初めから仮想通貨ETFの枠組み拡大に取り組んでいたことも明らかになっています。

こうした動きにより、カナダは仮想通貨分野での金融商品イノベーションにおいて世界をリードする姿勢を示しています。

注目を集めるステーキング報酬付きソラナETF

今回承認されたソラナ現物ETFの最大の特徴は、基礎資産のSOLトークンを単に保有するだけでなく、ソラナのブロックチェーン上でステーキング運用し、その報酬をETF保有者に配る仕組みにあります。

ステーキングとは、保有する仮想通貨をネットワークの維持・運営に活用するために預け入れ、その対価として報酬を受け取る仕組みです。ソラナのステーキングでは年間約5~7%の利回りが得られるとされており、この利回りはネットワークの状況によって変動します。

ETFの運用会社は、ステーキング報酬をファンドの収益として受け取り、経費や管理費に充てた後、残りを投資家に還元します。管理報酬が年率1%かかったとしても、ステーキングの収益でこれをカバーできれば、投資家の実質的な負担は減り、長期保有のメリットが高まります。

従来のETFに分散型金融(DeFi)の利回り獲得手法を組み合わせた商品は今までになく、このカナダ発の新しい取り組みが、アルトコイン関連ETFの世界的な動きを加速させるかどうか、今後の展開が注目されています。

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Source:エリック・バルチュナス氏X投稿
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:AIによる生成画像

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