メタプラネット、アドバイザーにビットコイン業界の著名CEOを起用|株価が13%急騰
デイビッド・ベイリー氏を新アドバイザーに起用
ビットコイン(BTC)関連事業を展開する上場企業メタプラネットは2025年4月30日に、米BTC Inc.社のCEOであるデイビッド・ベイリー氏を同社のストラテジック・ボード・オブ・アドバイザーズに起用することを発表しました。
ベイリー氏はビットコイン専門メディア「ビットコイン・マガジン(Bitcoin Magazine)」の親会社であり世界最大級のビットコインカンファレンス主催者でもあるBTC Inc.を率い、10年以上にわたり世界のビットコインエコシステム発展を牽引してきた人物です。
今回の人事はメタプラネットのビットコイン戦略強化を目的としたものとみられ、この発表を受けて、同日の株式市場では同社株が前日比約13%上昇しました。
メタプラネット株価チャート1時間足(画像:Tradingview)
世界トップクラスのBTC保有企業へ
「ビットコイン普及へ」メタプラネット新体制
発表資料によると、今回のベイリー氏の就任は「ビットコインの普及を推進し、ビットコイン経済における世界的リーダーとしての地位を高める」という同社のミッションにとって重要な一歩とされています。
メタプラネットが設置したストラテジック・ボード・オブ・アドバイザーズは世界各国から集まった有識者で構成され、ビットコイン普及と金融イノベーション推進にコミットすることを目指す組織です。
ベイリー氏は2012年以降、メディア・投資・コミュニティ構築を通じてビットコイン教育や企業による導入、金融イノベーションの推進に尽力してきました。
また、BTC Inc.での役割に加えビットコインエコシステム全体の成長を支援する投資企業「UTXO Management」の中心的パートナーも務めています。
発表の中で、メタプラネット社のサイモン・ゲロヴィッチ代表取締役CEOは次のようにコメントしています。
デイビッド・ベイリー氏を当社のストラテジック・ボード・オブ・アドバイザーズの2人目のメンバーとして迎えられることを大変光栄に思います。
ビットコインコミュニティへの比類なき貢献、世界規模でのビットコイン教育の推進、企業によるビットコイン導入に対するベイリー氏のビジョンは、メタプラネットが世界有数のビットコイントレジャリー企業として成長するうえで、大きな後押しになると確信しています。
ベイリー氏も就任にあたり次のように述べ、メタプラネット社のビットコイン財務事業への共感と今後の支援を約束しました。
メタプラネットのミッションには参入当初から共感していました。正式にストラテジック・ボード・オブ・アドバイザーズに加わることができ、非常に誇りに思います。
今後の活動に関われることを大変嬉しく思うとともに、さらなる成長と成功を力強く支援していきます。
「Bitcoin_Magazine_Japan」立ち上げ
「ホテル業からBTC投資へ」メタプラネットの戦略転換
メタプラネットは2024年に本業のホテル事業から「ビットコイン・ファースト」戦略へと大きく方向転換し、企業資産としてビットコインを積極的に取得・保有する方針を発表しました。
その結果、同社株価は過去1年間で約4,800%も上昇し、同期間における日本株最高の上昇率を記録しています。
また、2025年4月時点で既に5,000 BTC以上を保有しており、2025年末までにその保有量を10,000 BTCに、2026年末までには21,000 BTCまで増やす「2025年‐2026年ビットコイン計画」も明らかにされています。
こうした戦略の一環として、3月21日には米国大統領ドナルド・トランプ氏の次男であるエリック・トランプ氏をストラテジック・ボード・オブ・アドバイザーズの初代メンバーに起用を発表し、その直後に同社株はストップ高(4,935円)を記録し、大きな話題となりました。
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Source:メタプラネット公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:AIによる生成画像