スコットランド名門私立校、世界初のビットコイン活用の基金「サトシ奨学金」を創設

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スコットランドの名門私立校ローモンドスクールが2025年5月7日に、世界初となるビットコイン活用の奨学金制度「サトシ奨学金」の創設を発表しました。

この奨学金は仮想通貨ビットコイン（BTC）の考案者である「サトシ・ナカモト」にちなんで名付けられており、同校は著名経済学者のサイフェディーン・アムス氏との協力のもと、ビットコインを活用した革新的な奨学金基金を設立しました。

アムス氏は同校の生徒向けに「オーストリア学派経済学」のカリキュラム開発を支援し、ビットコインの知識と教育を融合させた革新的な取り組みを推進していくことを表明しています。

同氏は今回の発表について次のようにコメントしてます。

ローモンド校と協力して、ビットコインとオーストリア学派経済学に関するカリキュラムを開発することになりました！

この素晴らしい機会にとてもワクワクしていますし、世界中の人々にこの教材を広く届けられることを楽しみにしています！

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サトシ奨学金の財源とカリキュラム

ローモンドスクールが提供するサトシ奨学金は、全寮制の生徒向けに21名、通学生向けに21名の合計42名分が設けられており、2年間の国際バカロレア（IB）課程の授業料が全額支給されます。

この奨学金は、家庭の経済状況にかかわらず、経済学やイノベーションに関心のある生徒なら誰でも応募可能で、次世代の批判的思考力を備えた人材の育成を目指しています。

クレア・チザム校長は出演したポッドキャストで「学費支払いにビットコインを導入して以来、ビットコインコミュニティから予想を上回る大きな反響をいただきました。奨学金プログラムの創設は、その流れを汲んだ自然な展開です」と語っています。

またアムス氏も「将来の自由や繁栄を実現するためには、次世代が正しい経済学を理解することが不可欠です」と強調し、このプロジェクトに意欲を示しました。

両氏の協力により、奨学生にはオーストリア学派経済学の「健全な貨幣」思想や金融リテラシーを重視した独自の経済学カリキュラムが提供されます。また、ビットコインのマイニング（採掘）機材を活用した体験型学習など、分散型金融システムの実践的な教育も実施される予定です。

奨学金の財源はビットコインコミュニティからの寄付で賄われる計画であり、同校は奨学生42名分とプログラムスポンサー1名分の計43枠の支援者を募集しています。

クレア・チザム校長は支援者に向けて次のように述べています。

43人の支援者の一人となって、共に未来を形作りましょう。

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教育業界に広がる仮想通貨活用

今回のサトシ奨学金創設は、教育分野における仮想通貨活用という世界的に広がりつつある流れを象徴する先駆的事例といえます。

ローモンドスクールでは、すでに2025年秋学期から英国初となる学費のビットコイン決済を導入することを決定しています。

さらに、ビットコインの採掘（マイニング）作業で発生する熱を利用して教室を暖房する「ビットコイン・マイニングヒーター」の導入も計画しており、分散型技術を教育現場に取り入れる先進的な取り組みを展開しています。

また、仮想通貨業界全体でも教育支援の動きが活発化しており、米国では大手ブロックチェーン企業のリップル社が2025年5月5日、自社のステーブルコイン「RLUSD」を活用した2,500万ドル（約36億円）規模の教育支援プログラムを発表しました。

仮想通貨（暗号資産）を教育分野に活用する取り組みが世界的に広がりを見せる中、スコットランドのローモンドスクールによるサトシ奨学金の創設は、教育とブロックチェーン技術の融合における先駆的な事例として大きな注目を集めています。

※価格は執筆時点でのレート換算（1ドル=143.53円）

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Source：ローモンドスクール発表
執筆・翻訳：BITTIMES 編集部
サムネイル：AIによる生成画像