「8月の呪い」でビットコイン急落の可能性を示唆
「金持ち父さん 貧乏父さん」の著者であり、投資家としても知られるロバート・キヨサキ氏は2025年8月4日、「8月の呪い」と呼ばれる夏枯れ相場の影響でビットコイン(BTC)価格が9万ドル(約1,323万円)を下回る可能性があるとの見解を示しました。
同氏は自身のX(旧Twitter)で「ビットコイン価格が8月に暴落するなら望ましい」と投稿し、価格の下落を悲観するのではなく、むしろ歓迎するという自身の姿勢を明確に示しています。
さらに、ビットコインが9万ドルを下回った場合には、自身の保有量を倍増させる方針であることも明らかにしました。
「8月の呪い」とは、金融市場において8月にパフォーマンスが低下する傾向があるとされる現象を指します。今回の警告は、そうした“夏枯れ相場”の再来によってビットコインが急落する可能性に言及しています。
同氏は、ビットコインの暴落を一時的な懸念材料としつつも、それを絶好の買い増しの好機と捉えており、短期的な値動きよりも長期的な資産価値の上昇に期待を寄せています。
BITCOIN CURSE: Will the “Bitcoin A
August Curse” crash Bitcoin’s price to below $90k?I hope so.
I enjoyed an exciting educational summer attending “The Collective” and “Limitless Financial Education Event.” Learning about what lies ahead with speakers such as Larry…
— Robert Kiyosaki (@theRealKiyosaki) August 4, 2025
ビットコインの呪い:8月の“ビットコインの呪い”で価格は9万ドルを下回るのか?そうなってほしいと思っています。
(中略)
もしビットコイン価格が下落するのであれば、私は今のポジションを倍に増やす準備ができています。
(中略)
この「8月の呪い」は、むしろ多くのビットコイン投資家をより豊かにするでしょう。
「ビットコインの下落は買い場」
ビットコインの暴落歓迎?キヨサキ氏の強気な姿勢
米政府の信用失墜とビットコインの対比
キヨサキ氏は、FRB(米連邦準備制度理事会)や米財務省が発行・管理する法定通貨と比較する形で、ビットコインの自律性や希少性に価値があると評価しています。
そのうえで同氏は、問題の本質はビットコインではなく、米国が抱える数兆ドル規模の巨額債務にあると指摘しました。
さらに同氏は「無能な博士号取得者たち」による政策運営が経済悪化を招いていると強く批判しています。また、真に警戒すべきはビットコインではなく、法定通貨の価値下落であると強調し、インフレや金融政策の失策にも警鐘を鳴らしました。
ビットコイン「8月の呪い」が好機になる理由
ビットコインの価格下落について、キヨサキ氏は「ストレステスト」として機能することで、市場の健全性を高める効果があると評価しています。
特に「8月の呪い」による調整局面は、投資家にとって有利な買い場になり得るとの見解を示しました。
また同氏は「ビットコイン8月の呪いは、ほとんどの投資家をより裕福にする」との考えを示し、短期的な値動きに左右されず保有を継続することの重要性を強調しています。
過去発言から見えるキヨサキ氏の一貫性
キヨサキ氏は、以前から金や銀と並んでビットコインを有望な資産として評価しており、市場が暴落する局面でも保有を継続する方針を貫いてきました。
同氏は今年2月にも「すべてのバブルが崩壊しつつある」との認識を示しつつ、ビットコインは最も早く回復に向かうとの見解を示しています。
この時も「ビットコインが暴落したら、トラック一杯に買い増すつもりだ」と発言しており、今回の投稿内容とも一貫した長期強気の姿勢が見られています。短期的な価格変動よりも、資産としての本質的な価値に重きを置く立場を明確にしています。
株・債券・不動産の崩壊
市場調整後もビットコイン強気トレンドは維持か
ビットコインの今後の価格動向については、強気な見通しを示す専門家の発言が相次いでおり、市場全体に楽観的な見方が広がっています。
トム・リー氏が語るBTC価格上昇の根拠
米投資調査会社Fundstrat(ファンドストラット)の共同創設者であるトム・リー氏は、2025年末までにビットコインが25万ドル(約3,674万円)に到達する可能性があるとの見解を示しました。
同氏は8月2日にこの予測をあらためて確認し、その根拠として、機関投資家の参入拡大や米連邦準備制度による利下げの可能性、マクロ経済の好転などを挙げています。
リー氏は、米国や欧州で進む規制の明確化とビットコインETFへの資金流入が、市場の信頼感を押し上げていると強調。過去にも機関投資家の参入が相場上昇を支えてきたと指摘しています。
同氏は、現在の市場環境が過去の強気相場に類似しているとし、今後も強気基調が続く可能性があると見ています。そのうえで、市場構造の成熟や政策面での支援が整いつつある今、長期的な価格上昇も期待できると分析しています。
投資家心理と市場センチメントの回復
ベンチャー投資家のティム・ドレイパー氏をはじめとする著名な投資家たちも、引き続きビットコインに強気なスタンスを維持しています。背景には、機関投資家の参入拡大や好調な経済環境があるとみられています。
7月下旬、ビットコインは一時12万3,000ドル(約1,810万円)に達しましたが、その後は11万3,000ドル(約1,660万円)前後まで調整されました。この下落については、市場の健全性を保つための自然なプロセスと受け止められています。
このような調整を経ても、長期目線の専門家らの強気なスタンスは維持されており、むしろ価格の安定化や適切な利益確定の流れが、市場の持続的な成長に繋がると評価されています。
リー氏らは、短期的な価格変動よりも、マイニング効率の向上や規制整備の進展といったファンダメンタルズ(基礎的要因)に注目しています。
これらの要素が中長期的に市場を支えると見られており、こうした構造的改善がビットコインの価格上昇を支える主要因になると分析しています。
2025年内に最高値更新の可能性も
こうした専門家の見解によれば、現在の調整局面を乗り越えた先にはビットコイン市場の強気基調が維持されており、年内にも過去最高値を更新する可能性があるとの見方が広がっています。
市場のセンチメントは引き続き上向いており、投資家心理も回復傾向にあります。マクロ経済の好転や規制環境の進展を背景に、ビットコインが再び上昇基調に転じるとの期待が高まっています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=146.96 円)
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Source:ロバート・キヨサキ氏X投稿
サムネイル:AIによる生成画像




























