SEC経由で自動承認、XRP現物ETF「XRPC」13日上場へ
米ナスダック取引所は2025年11月12日、Canary Capital（カナリー・キャピタル）社が運用する米国初のXRP現物ETF「XRPC」をナスダック市場に正式に上場承認したことを発表しました。
取引は11月13日からナスダック市場で開始され、ティッカーシンボル「XRPC」が割り当てられます。
SEC（米証券取引委員会）には11月10日付でカナリー・キャピタル社によるForm 8-Aが提出され、規定の審査期間の経過により本ETFは自動承認されました。
今年秋以降、ソラナ（SOL）などのアルトコイン現物ETFも相次いで登場しており、今回のXRP現物ETF承認は、米国の仮想通貨ETF市場拡大に追い風をもたらすと期待されています。
SOL・LTC・HBARの現物ETFが上場
カナリー社のXRP現物ETF、米ナスダックで取引開始へ
XRP基準指数とETF「XRPC」の連動メカニズム
米ナスダック取引所は、カナリー・キャピタル社のXRP ETF上場申請（Form 8-A提出）を受け、同ETFの株式を正式に上場承認したことをSEC宛の通知書で明らかにしました。
本ETFはナスダック・グローバル・マーケットに上場し、XRPの米ドル建て基準価格である「XRP-USD CCIXber」指数に連動し、運用管理費（エクスペンスレシオ）は年率0.50%に設定されています。
保管・管理体制から見るXRPCの信頼性
信託の管理人および事務代理は米U.S.バンコープ・ファンド・サービス社が務め、資産カストディ（保管）はGemini Trust CompanyおよびBitGo Trust Companyが担当します。
従来の証券口座を通じてXRPにアクセスできる新たな投資手段が提供され、仮想通貨取引所を介さずにXRPエクスポージャーを得られる点でも意義があると指摘されています。
カナリー・キャピタル社のCEOであるスティーブン・マクラーグ氏は「XRP ETFはソラナETFの初週実績の約2倍の規模になるだろう」との予想を示しています。
10月末にBitwise社がローンチしたソラナ現物ETFは初週に約5.3億ドル（約820億円）の資金流入を記録しています。
ETF承認予想11銘柄のリスト公開
仮想通貨ETFにみる投資需要の急拡大
2025年9月、SECが仮想通貨ETFの包括的な上場基準を承認したことで状況は一変し、ソラナやドージコイン（DOGE）などを対象とする多数の現物ETF申請が相次いでいます。
11月12日にはカナリー・キャピタル社がインターネットミーム発の仮想通貨「MOG」を対象とするETFを新たに申請しており、主要通貨以外の銘柄にも投資対象が広がりつつあります。
※価格は執筆時点でのレート換算（1ドル=154.80 円）
仮想通貨ETF関連の注目記事はこちら
Source：SEC提出書類
サムネイル：AIによる生成画像
