ビットコインマイニングが高価なものになり、環境に有害であると批判されるにつれて、この状況を逆転させるために複数の取り組みが北アフリカで行われています。「Brookstone Partners(ブルックストーン・パートナーズ)」はこれらの問題に対処するために、モロッコに900メガワットの風力発電所を建設しています。
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ビットコインマイニングに伴う問題
ビットコイン(BTC)のマイニング(採掘)に批判的な人々は「マイニングは環境に対する脅威である」と主張してきました。彼らは、ビットコインネットワークがアイルランド共和国よりも多くの電力を消費しているという事実を挙げ、仮想通貨のマイニングが大量の電力を消費することを指摘しています。
ビットコインのエネルギー消費量は絶え間なく増加し続けており、ビットコインネットワークは2018年末までに年間125テラワットを使用する可能性があると言われています。
マイニングを行うためには膨大なエネルギーが必要となりますが、それらの電力は主に中国の石炭火力発電所から供給されているため、マイニングは必然的にCO2(二酸化炭素)の排出量を増加させることとなっていました。
マイニング専用の風力発電所
Brookstone Partnersはこれらの電気コストや環境被害などの問題に取り組んでおり、環境にやさしい再生可能エネルギーを利用したコンピューティングセンターを構築するために「Soluna(ソルナ)」を設立しました。マイニングの電力を補うことを目的としたこの巨大な900メガワットの風力発電所は北アフリカに建設されています。
クリーンかつ低コストな再生可能エネルギーで仮想通貨経済を強化することを目指している同社は、独自の再生可能エネルギー資源を所有するブロックチェーンインフラとマイニング会社を建設しています。
風力エネルギーを電気エネルギーに変換して仮想通貨を採掘することによって、圧倒的な低コストでマイニングを行うことができます。このような環境に優しい方法で効率よくマイニングを行う企業や団体は世界中で増えており、NBAのバスケットチームである「Sacramento Kings(サクラメント・キングス)」は、所有しているアリーナで太陽光発電を行なっており、これによって得られた電力でイーサリアム(ETH)のマイニングを行なっています。
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今後も地球に優しいプロジェクトと共に仮想通貨が普及していくことができれば、世界中で様々な問題が解決し、効率的で環境にも優しい理想的な経済社会を構築していくことができるでしょう。これらの魅力的な大規模プロジェクトには今後も多くの期待と注目が集まります。
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