この記事の要点
- モルガン・スタンレーとギャラクシー、仮想通貨をETFと交換できる新スキームを発表
- 最低取引額を500万ドルに引き下げ、富裕層の参入障壁が大幅に低下
MS×ギャラクシー、現物仮想通貨のETF交換を解禁
米Morgan Stanley(モルガン・スタンレー)ウェルス・マネジメント部門は2026年6月5日、Galaxy Digital(ギャラクシー・デジタル)との紹介業務提携を通じ、対象クライアントが現物仮想通貨をETF(上場投資信託)シェアと交換できる新スキームを発表しました。
今回の提携により、適格クライアントが保有するビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)などの現物仮想通貨を、スポットETP(上場商品)シェアへ交換できる仕組みが提供されます。
こうした取引を後押しするため、ギャラクシーはモルガン・スタンレー経由の対象クライアントに対し、最低取引額を従来の2,500万ドル(約40億円)から500万ドル(約8億円)へ引き下げるほか、オンボーディング期間も一部のケースで最大75%短縮できるとしています。
モルガン・スタンレー「MSBT」始動
現物設定活用で転換を制度化
ギャラクシーが取引実務を一手に担う新スキーム
発表によれば、今回の提携でモルガン・スタンレーは紹介業務を担い、適格クライアントにデジタル資産関連の情報や教育リソースを提供したうえで、取引先としてギャラクシーを案内します。
実際の取引や資産移転はギャラクシーが担当しており、モルガン・スタンレーは売買執行に関与せず、紹介報酬も受け取らない仕組みが採用されています。
クライアントが現物仮想通貨をギャラクシーへ貸し出した後は、認定参加者(AP)による現物設定(イン・カインド・クリエーション)が行われ、MSBT等の現物仮想通貨ETPシェアが指定口座へ交付されます。
なお、利用対象はモルガン・スタンレーのウェルス・マネジメント部門を通じた適格クライアント限定で、一般投資家向けのサービスとして提供されないとしています。
現物設定承認が転換スキームを可能に
今回のスキームは、SECが2025年7月にビットコインおよびイーサリアム現物ETFの現物設定・解約(イン・カインド・クリエーション)を初めて承認したことで、現物資産からETFシェアへの直接転換が可能となった制度変更を前提に構築されています。
これにより、現物仮想通貨を売却せずにETFシェアへ転換できるようになり、既存の証券口座を通じた保有が可能となりました。
条件緩和で門戸を拡大
ギャラクシーによると、従来は口座開設から取引開始まで4週間を超えるケースもあり、最低取引額2,500万ドルという条件とあわせて利用の障壁となっていました。
こうした状況を受け、モルガン・スタンレー経由の対象クライアントについては最低取引額を500万ドルまで引き下げるほか、オンボーディング期間も一部案件で最大75%短縮できるとしています。
BTC・SOL・ETH現物ETFを申請
モルガン・スタンレー、デジタル資産サービスを本格拡充
モルガン・スタンレーは2026年4月に自社ブランドのMSBTを上場しており、稼働初月に1日も純流出を記録しないまま好調なスタートを切りました。
今回のギャラクシーとの提携では、現物仮想通貨をETFシェアへ転換する仕組みが新たに加わり、同社のデジタル資産関連サービスは運用商品に加えて資産移行の領域にも広がっています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=160.30 円)
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Source:Morgan Stanley発表
サムネイル:AIによる生成画像




























