ヴァンエック、4資産混合型ETF「WBMO」上場|BTC配分は2%に

ヴァンエック、4資産混合型ETF「WBMO」上場|BTC配分は2%に

この記事の要点

  • ヴァンエック、BTC含む4資産ETF「WBMO」を上場
  • 証券口座から株・債券・金・BTCにまとめて投資可能に

まずは仮想通貨ETF(上場投資信託)を詳しく

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目次

「株・債券・金・BTC」を1本で投資可能に

米資産運用大手VanEck(ヴァンエック)は2026年10月27日、BTCを含む4資産に分散投資できる新たなETF「VanEck Wealth Builder ETF(WBMO)」をNYSE Arcaに上場したと発表しました。

WBMOは、従来の株式・債券を中心とする資産配分に、ゴールドなどの実物資産とビットコイン(BTC)を組み込んだアクティブ運用型ETFで、複数の資産クラスを1本の商品にまとめています。

ビットコインの配分目標は2%で、1〜5%の範囲で調整する方針を示しており、現物ビットコインETP(上場取引型金融商品)を通じて間接的に投資する仕組みを採用しています。

これにより、投資家は仮想通貨(暗号資産)ウォレットや秘密鍵を直接管理することなく、証券口座からビットコインを含む4資産にまとめて投資できるようになりました。

37銘柄・4資産クラス、WBMOの運用設計

BTC2%目標、他社ETFも組み入れる設計

WBMOは株式・債券を中心とした資産構成に加え、ゴールドやエネルギー・インフラ関連商品を含む実物資産に、目標7.5%、許容範囲4〜12%の配分枠を設定しています。

ビットコインは実物資産とは別のデジタル資産枠に分類されており、配分目標2%(許容範囲1〜5%)で株式・債券を中心としたポートフォリオに組み込まれました。

実際の運用では、VanEckの自社商品だけでなく他社ETFも選定する「オープンアーキテクチャ」を採用し、2026年10月26日時点で37銘柄を保有しています。

保有比率の上位にはS&P 500やNasdaq 100に連動する株式ETFが並び、米国債ETFやゴールド、半導体関連商品などが続いています。

ティッカー 銘柄名 比率
SPYMState Street SPDR Portfolio S&P 500 ETF17.54%
QQQMInvesco Nasdaq 100 ETF11.65%
IEFiShares 7-10 Year Treasury Bond ETF9.67%
SHYiShares 1-3 Year Treasury Bond ETF4.82%
OUNZVanEck Merk Gold ETF3.63%
SMHVanEck Semiconductor ETF3.01%

60/40ポートフォリオの限界を超える設計

VanEckのマルチアセット・ソリューションズ(MAS)責任者であるデイビッド・シャスラー氏は、株式60%・債券40%を基本とする従来型ポートフォリオについて「異なる投資環境のために設計されたものだ」と指摘しました。

同氏は、株式・債券に実物資産を加えることで、より幅広い経済環境や投資局面に対応できる可能性があるとの見方を示しました。

VanEckはこの運用戦略に「テクノロジーの変革」「実物資産」「希少性(デベースメント対策)」「インカムの多角化」の4テーマを掲げています。

資産配分は原則として四半期ごとに見直し、市場が大きく変動した場合には四半期の途中でも調整する方針を示しています。

プロ向け戦略を個人投資家にも解放

発表によれば、WBMOの基盤となったのは、VanEckが2024年7月に金融アドバイザー向けに導入した「Wealth Builder Plus Model Portfolios」で、今回の上場により、その投資手法を取り入れたETFが一般投資家にも提供されることになりました。

WBMOの運用はMASチームが担い、シャスラー氏と副ポートフォリオマネージャーのジョン・ラウ氏が担当するほか、ヤン・ファン・エックCEOが議長を務める投資委員会が戦略を監督しています。

一般投資家向けの商品化にあたり、経費率は運用報酬0.15%と投資先ETFの経費0.18%を合わせたグロス0.33%に設定され、VanEckによる一部報酬の免除を反映したネット経費率は0.26%と公表されています。

ただし、同社は分散投資によって損失が防止されるわけではないと説明しており、特にビットコイン関連ETPの価格変動性や投資先ETFに伴うリスクについて注意を促しています。

フランクリンも参入、BTC混合型ETF競争

米国では、ビットコイン現物ETFに続き、株式などの伝統的な金融資産とBTCを組み合わせた商品の開発も進んでいます。

フランクリン・テンプルトンは2026年10月27日付のSEC提出書類で、米国株式の配当金をビットコインへの投資に振り向ける指数への連動を目指す2本のETFを示しており、株式投資とBTCを組み合わせる商品設計を打ち出しました。

これに対してVanEckは、株式の配当金を利用する方式ではなく、既存の資産配分戦略にビットコインを組み込む手法を採用し、今回のWBMO上場によって金融アドバイザー向けの運用戦略を一般投資家にも提供しています。

WBMOはすでに取引を開始しており、従来の資産配分戦略にビットコインを組み込んだETFがどの程度の投資資金を集めるか、今後の市場動向が注目されます。

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Source:VanEck発表 / WBMO公式ページ / Q&Aブログ
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

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