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68億円盗難?John McAfee人生最大の事件発生|消えたトークンの行方は


仮想通貨(Cryptocurrency)業界で、数多くのトラブルを抱えているジョン・マカフィー(John McAfee)氏は、8月25日、彼の人生において『重大な問題』と考えられる事件が起きたことを明かしました。数々の伝説を持つセキュリティの専門家は現在、約68億円相当のトークン(Token)を盗んだ疑いのある2人の男女に『社会的圧力』で立ち向かっています。

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ボニーとクライド(Bonnie and Clyde)

来月で73歳の誕生日を迎えるウィルス対策のパイオニア「John McAfee(ジョン・マカフィー)」氏は、2人の仮想通貨アナリストが6,200万ドル(約68億円)を超えるトークンを盗んだと主張しています。

マカフィー氏は、1930年代前半にアメリカ中西部で銀行強盗や殺人を繰り返した「ボニーとクライド(Bonnie and Clyde)」の写真と共に、「@gemcrypto」と「@paradigm2070」というTwitterアカウントを持つ2人の男女の写真を並べてTwitter(ツイッター)上に投稿しました。

私たちから6,200万ドルを超えるトークンを盗んだ「@gemcrypto」と「@paradigm2070」という有名な共謀者たちは、盗んだトークンを売却しようとしています。

彼らは「DEX.TOP」と「HitBTC」を使用しています。
その他ほぼすべての取引所は私たちと協力しています。
なぜこの2つなのでしょうか?
彼らも関係しているのでしょうか?

容疑者2人の主張

マカフィー氏は彼らがトークンを盗んだことを確信しているようですが、「@gemcrypto」というアカウントを所有する女性はこれらの主張を否定しており「トークンを盗んではいない」と主張しています。

また「@paradigm2070」というアカウントを所有する男性は、「Bittrex(ビットトレックス)のアカウントは告発後に閉鎖されている」と主張しているのものの、それらの問題はまもなく解決すると述べています。

被害届は出さずに社会的圧力で反撃

『犯人とされる二人が誰なのか』そして『マカフィー氏から68億円相当のトークンを本当に盗んだのか』についての真相は今のところ明らかになっていません。しかしマカフィー氏はこの問題を明らかに真剣に扱っています。マカフィー氏はすでにFBIに連絡しており、地方自治体とも協力していると語っています。

しかしながら、マカフィー氏は『誰かが刑務所に行くのは見たくない』とも述べており、正式な申し立ては行なっておらず、その代わりとして『社会的な圧力』をかけることを検討しています。

私たちは個人的にFBIの友人や地元当局と仕事をしてきましたが、まだ正式に被害届を提出してはいません。できることなら、彼らが刑務所にいる姿も見たくありません。

社会的圧力をかけるのが有効かもしれない。社会的制裁を受けることになれば、彼等は真剣に考え直すでしょう。

ジョン・マカフィー氏の純資産と現在

国際的にも有名なセキュリティの専門家であるJohn McAfee氏は『世界で特に裕福な人物』の一人ですが、68億円の損失を無視できるほど裕福ではありません。

マカフィー氏の純資産は、2007年に1億ドル(約110億円)に達したと報告されていますが、2008年に起きた世界規模の金融危機によって、それらの資産は一部しか残らなかったとも報じられています。

「TheRichest」の情報によると、マカフィー氏は現在400万ドル(約4億4,000万円)の純資産を保有していると言われています。もし本当に今回の男女2人がマカフィー氏から約68億円相当のトークンを盗んだのであれば、マカフィー氏は本気で彼らを追い続けるでしょう。

依然として波乱万丈な人生を歩んでいるマカフィー氏ですが、ここ最近ではTwitter上で自身のピアノ演奏も何度か披露しています。数週間前までは死の淵を彷徨っていたものの、現在は元気を取り戻していることは間違いないようです。犯人が誰であれ、盗まれたマカフィー氏のトークンが彼の元に無事に返還されることを祈ります。