John McAfee & Bitfi:セキュリティカンファレンスで「最も酷いで賞」を受賞
John McAfee(ジョン・マカフィー)氏の解錠不可能な仮想通貨ウォレット「Bitfi Wallet」は幾度となくハッキング成功の主張を受けていますが、この戦いは収束する気配もなく、依然として賞金を手にした人物は現れていません。彼らは先週、世界最高峰とも言われるセキュリティカンファレンスで"特別な賞"を受賞しています。
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「Bitfi Wallet」は"unhackable"
John McAfee(ジョン・マカフィー)氏が「Bitfi Wallet」の報酬プログラムを発表してから、やがて1ヶ月が過ぎようとしています。この1ヶ月間の間でもすでに数多くのハッカー達が「ハッキングした」と主張しています。
それらの報告の内容は非常に色々なものがあり、Bitfiのデバイスで音楽を再生したり、ビデオを再生したり、ゲームをプレイしたりと様々です。root権を取得したというハッカーも複数報告されていますが、これらの報告もマカフィー氏にとっては大したことではありません。
マカフィー氏は依然として「Bitfi Wallet」は"unhackable"だと主張しています。
Laughing so hard I can barely catch my breath. "Hackers" play Doom, play videos, root the device, play music on the BitFi wallet. We dont charge extra for those facilities. No-one has taken the coins from our pre-loaded wallet. No one will. Isn't this what matters?
— John McAfee (@officialmcafee) 2018年8月14日
笑い過ぎて息ができません。
ハッカー達は「Bitfi Wallet」にDoom(シューティングゲーム)をインストールしたり、ビデオや音楽を再生したり、rootにアクセスしたりしていますが、私たちはその程度の腕前に対して報酬を支払うつもりはありません。重要なのは、私たちのウォレットからコインを奪えた人は誰もいないということです。
このような一連の主張や討論については、すでに数多くの議論が繰り返されており、新しいハッキングの報告が出るにつれてそれらの戦いはヒートアップしてきています。最近の報告では「ウォレットとBitfiとの間で交わされるデータの送受信を傍受した」という内容も報告されており、脆弱性を指摘する意見も出ています。
このような内容を根拠に報酬の支払いを求める声も出ていますが、相変わらず実際に報酬を手にするための条件を完璧にクリアしていると認められた人物は一人も確認されていません。
これらの複雑な内容については、専門的な知識を持たない私たちのようの一般人にとっては判断が難しいものの、事実としてあるのは、マカフィー氏の言うようにウォレットからコインを盗み出した人物は今でも1人をおらず、それによって報酬を得るための条件を満たしたいう判断は下されていないということです。
そして一つだけ明らかなことは、25万ドル(約2,750万円)の賞金を手にすることができるのはウォレット内のビットコインを盗み出すことができた人だけだということです。
セキュリティバグ「Pwnie Award」
ハッキング不可能な仮想通貨ウォレットに関する議論は世界的にも大きな議論の的となっており、John McAfee氏とBitfiは8月8日、世界最高峰のセキュリティカンファレンスといわれる「Black Hat conference(ブラックハット・カンファレンス)」の中で"ある賞"を受賞しています。
彼らは今回の受賞式で『最も優れたセキュリティバグ』を決定する『Pwnie Awards』の中でも、特に一番面白い賞であるとも言われる「2018 Lamest Vendor Response(顧客への対応が非常に悪い賞)」を受賞しています。
(写真:Neha Narula)
マカフィー氏らは、数々の批判を受けながらも依然として「Bitfi Wallet」は"最も安全だとウォレット"であると明言しています。これに対抗する有力とみられている意見も複数報告されてはいるものの、これらの議論に決着がつくまでには、まだまだ時間がかかると予想されます。
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