WEBブラウザ「Brave(ブレイブ)」は、先日24秒で「156,250ETH」調達という、暗号通貨(Cryptocurrency)業界の歴史上最高記録を樹立しました。
今回のICO(Initial Coin Offering)で Brave独自のトークン「Basic Attention Token(BAT)」10億枚を全て売却し、15万3250ETH を獲得しています。
本日(*)のイーサリアムレートで計算すれば 38億円を超える金額をわずか 24秒で、である。
単純計算で 1BAT = 38円ほどの価格になっているが、なぜここまで Brave 独自のトークンの BAT の期待度は高いのだろうか?
次世代型WEBブラウザ「Brave」
Brave(ブレイブ)は、Appleの「Safari」Googleの「Google Chrome」と同じWEBブラウザ・サービスで、前Mozilla CEOの「Brendan Eich(ブランドン・エリック)」氏が立ち上げた企業です。
Brave がこれまでのブラウザと決定的に違う点が下記の 5点ある。
1. ネットサーフィンするだけで自社トークン BAT がもらえる仕組み
2.「邪魔な広告」を消して、本当に必要な広告のみを表示する
3. 広告やクッキーをブロックすることで、ページの表示速度を向上させる
4. サイト運営者の利益に直接つながる「おひねり」の仕組み
5. 広告出稿者のビジネス成功率を高める広告システム
の上記 5点である。これにより Brave は「ブロッキングによるサイト表示スピードの高速化」と「全く新しい広告システムの構築」を成功させた。
それでは順番にお話していきたい。
広告ブロックによるWEBページ表示速度高速化
最近 WEB上のでアドセンス広告が問題になっている。
1ページ枚に多数表示される広告は「サイト表示速度」を著しく低下させ、データ通信量を増加させる。
Brave の調査ではサイト内に広告が表示されない場合、表示速度は、およそ 2倍速くなるという結果が出ている。(スマートフォンの場合は 4倍)下記の動画をご覧ください。
明らかにページ表示速度が違うことがわかっていただけるはずです。
Braveでは利用者が広告をコントロールできるため、このように表示速度の問題がすぐに解決する。また、広告のコントロールを利用者が意識的に行うため、独占的になりつつある WEB広告業界に大きな影響を与えるだろう。しかし「広告のブロック」を行うことは利用者にとっては都合良いが、サイト運営者にとっては死活問題になる。
多くの WEBサイトは、自社サイト運営費を Googleアドセンスなどの広告収益に頼っているためである。
もし、Brave が広告のブロックのみを行なった場合、一時的にユーザービリティが向上するが、広告収益を失ったサイト運営会社は軒並み倒産し、良質なコンテンツが WEB上から消えてしまうことになり、最終的に利用者にとって大きなマイナスになってしまう。そこで Brave は、従来の WEB広告とは全く異なった広告システムを生み出した。
ネットサーフィンするだけで「BAT」がもらえる?
この広告システムが優れているのは、「利用者」「運営者」「広告主」の 3者に全てにメリットが存在する点です。通常の WEB広告の場合「広告主」が自社商品の広告をサイト「運営者」に出し「利用者」が広告主の商品を購入することでビジネスが回ります。
しかし、この流れのお金の流れは「利用者(商品購入)」→「広告主(販売利益)」→「運営者(利益の一部)」と、一方向にしか流れていきません。
しかし、Braveブラウザの場合、様々なお金(BAT)の流れが存在する。特に「広告主」→「利用者」への流れは「広告を見てくれてありがとう」や「広告をシェアしてくれてありがとう」意味合いでBATが「ページ観覧者」に送られます。
また「利用者」→「サイト運営者」へ直接 BAT を送金することも可能で、個人ブロガーは広告利益を直接受け取れ、また利用者も「この良質な記事なら少しは BAT を支払いたい」という少額送金が即時可能になります。
「広告を通さずに「BAT」の支払いが可能」というシステムは非常に画期的である。
また「広告主」も大手の広告代行業者に依存をせず、改ざんされた広告結果データで余計な経費を支払う必要もなくなる。このようにBraveブラウザでは「利用者」「運営者」「広告主」全てがメリットが享受できる仕組みを構築しています。
Braveブラウザのダウンロード
「Braveブラウザ」は下記の公式サイトからすぐにダウンロードできます。
ちなみにテストで使用した結果、YAHOO公式サイト右側の広告が消えていることが分かる。
ブロックしたデータもブラウザホームにて確認が可能です。
今回の記事ではダブラウザのウンロード確認までとなりますが、今後「観覧するだけでBATが貰えるブラウザ設定方法」なども追記していきます。
しかし、このBrave(ブレイブ)の仕組みを理解すればするほど「BAT」の可能性の大きさを感じます。今後の開発の動きと値動きが気になるトークンです。