Donald Trump(ドナルド・トランプ)大統領は、ビットコイン(Bitcoin/BTC)などの仮想通貨(Cryptocurrency)に対して否定的なコメントを繰り返しているジェイミー・ダイモン(Jamie Dimon)氏から挑発的な発言を受け、同氏の問題点が「スマート(賢い)ではないことだ」と語っています。
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ドナルド・トランプ VS ジェイミー・ダイモン
米国のDonald Trump(ドナルド・トランプ)大統領を批判する声は、世界中で山のように報告されていますが、金融業界からも同様の意見が出ています。
JPモルガンのCEOであるJamie Dimon(ジェイミー・ダイモン)氏は、会社の慈善事業を祝うイベントの中でトランプ大統領に対して挑発的な発言をしています。
ダイモン氏は、2016年アメリカ合衆国大統領選挙で民主党のHillary Clinton(ヒラリー・クリントン)氏を見事破り勝利を勝ち取ったトランプ氏の名前を挙げ、『自分ならばトランプ大統領に勝つことができる』と発言し、自分自身の方が「タフで賢い」と語りました。
ー Jamie Dimon
私は彼と同じくらい”タフ”で、彼よりも”賢い”ので、選挙でトランプ大統領を負かすことができるでしょう。
これに対してトランプ大統領は、冷静かつ気の利いた返事を返しており、ダイモン氏を全否定するのではなく、適切に評価した上で同氏の問題点を指摘しました。
ー Donald Trump
大統領を目指しているジェイミー・ダイモン氏の問題点は、彼が”適性”や”賢さ”も持っておらず、演説が下手でナーバスな点です。
それがなければ彼は素晴らしい。私は重要な経済政策の中で多くの銀行員と話をしてきましたが、彼らの方がより賢く見えます。
ダイモン氏には「適性や賢さ」が欠けていると指摘しているトランプ大統領の発言は、海外の仮想通貨メディアでも取り上げられています。
そのようなメディアの報道では、その他多くの銀行員とダイモン氏の顕著な違いとして、「ビットコイン否定派」であることが挙げられています。
ダイモン氏は最初の発言から数時間後には、一連の発言を撤回しました。
ー Jamie Dimon
あのような発言をするべきではありませんでした。
私は大統領選に出馬するつもりはありません。あの発言は私が良い政治家になれないことの証明です。
私は大きな問題を解決するために、あらゆる人々が歩み寄ることを望んでいるので、現在の状況に苛立ちを感じています。
トランプ大統領やダイモン氏の語る『スマート(賢さ)』には、幅広い意味が含まれていると考えられますが、トランプ氏が述べているようにダイモン氏はこれまでにも仮想通貨関連のことについても、決して”スマート”とは言えない発言を繰り返してきました。
仮想通貨否定派:ジェイミー・ダイモン氏の過激発言
ダイモン氏はこれまでにも、過激な発言を繰り返しており、それらの発言の後に『後悔している』と語る一連の流れが度々見られています。
『ビットコインは詐欺である』
昨年には『ビットコインは詐欺である』と語ったことが大きな話題を呼び、世界中で報じられらましたが、今年の1月にはこの発言についても『後悔している』と述べており、仮想通貨にはそもそもあまり興味がないと説明していました。
『仮想通貨について私はもう何も言わない方がいいだろう』
また1ヶ月ほど前に行われた海外メディアとのインタビューでは、『仮想通貨について私はもう何も言わない方がいいだろう』と語ったものの、その数日後には再び『仮想通貨は詐欺である』と語っています。さらに同氏は『仮想通貨はコントロールすることができないため、政府がそれを取り締まる可能性がある』とも述べています。
トランプ氏の指摘するダイモン氏の問題点が、これらの発言に対するものであると断定することはできませんが、世界的に大きな話題となり”市場操作疑惑”などの大きな問題としても取り上げられたこれらの一連の発言は、少なからず今回の議論にも関連しているものと考えられます。
ダイモン氏の仮想通貨に対する否定的なコメントが目立ってはいるものの、JPモルガンはブロックチェーン技術の活用には積極的に取り組んでおり、『暗号資産戦略部門』なども立ち上げています。
仮想通貨に対して否定的な立場を維持しながらも、心が揺れているようにも感じられるダイモン氏は、『”仮想通貨は詐欺”だという愚かな発言をした後に、スマートな自身の娘から”お父さん、私はビットコインを2つ持っているよ“と告げられた』とも明かしています。
ジェイミー・ダイモン氏のこれまでの発言はこちら
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