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SONY CSL「仮想通貨ハードウェアウォレット技術」を発表 ー ブロックチェーンにも意欲


ソニーコンピュータサイエンス研究所(SONY CSL)は、ソニー株式会社の技術を応用した非接触ICカード型の「仮想通貨ハードウェアウォレット技術」を開発したことを発表しました。同社はプレスリリースの中でブロックチェーン技術の普及に向けた取り組みを行っていくとも説明しています。

こちらから読む:SONYも積極的な姿勢を見せる「ブロックチェーン」具体的な活用事例

非接触ICカード型「仮想通貨ハードウェアウォレット技術」

SONY(ソニー)系列の研究所であるソニーコンピュータサイエンス研究所(SONY CSL)は2018年10月23日、ビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)などのような仮想通貨を安全に保管・管理することができる「仮想通貨ハードウェアウォレット技術」を開発したことを発表しました。このウォレットはソニーが長年の研究開発で培ってきた”ICカード”の技術を応用した「非接触型」のウォレットとなっていると伝えられています。

一般的なハードウェアウォレットは、「USB」や「スマートフォン」のようなデザインとなっていたため、持ち運びにやや不便な部分もあったものの、SONYが開発したハードウェアウォレットは「ICカード型」を採用しているため、クレジットカードのような感覚で気軽に持ち運びができ、実際に利用する際などにも使いやすい仕様になっています。

また、信頼度の高い「耐タンパー性(*1)」を備えたICカード内モジュールで安全に秘密鍵を生成・保存することができるとも説明されています。

(*1)耐タンパー性:ハードウェアやソフトウェアの記憶しているデータや内部構造などの解析が困難な状態のこと

(引用:sonycsl.co.jp)

また今回発表された「仮想通貨ハードウェアウォレット技術」は、秘密鍵の管理だけに限らず様々なアプリケーションにも応用することができるとも説明されているため、今後もさらにこれらの技術を用いた新製品が開発されていくことも予想されます。

ブロックチェーン技術の普及促進「SONY」の今後にも期待

ソニーCSLが公開したプレスリリースの最後には、同社が今後もブロックチェーン技術がさらに普及していくことを目指して、仮想通貨やデジタル資産を安全に取引することができる「仮想通貨ハードウェアウォレット技術」の事業化に向けた取り組みを進めていくと綴られています。

今年の8月には、SONYがブロックチェーンやマイニング(採掘)に関する2つの特許を申請していたことが明らかになっています。マイニングに関する事業が今後実際に行われていくかどうかについては、今のところわかっていませんが、これまでの動きから考えると、その可能性は十分にあると言えるでしょう。ハードウェアウォレットの正式なリリースの発表とともにマイニングに関する発表などにも期待が高まります。

ソニーコンピュータサイエンス研究所が公開したプレスリリースはこちら

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