韓国の大手インターネットサービス会社であるカカオ(kakao)の系列会社「カカオ・インベストメント(kakao investment)」は、ブロックチェーン・スタートアップ企業「オーブス(ORBS)」に大規模な投資を行なったことを発表しました。両社はアプリケーション開発などに協力して取り組んでいくと報じられています。
こちらから読む:ブロックチェーン事業で8社と提携「カカオ」関連ニュース
ブロックチェーンアプリ開発などで協力
カカオ(kakao)の系列会社であるカカオ・インベストメント(kakao investment)は、ブロックチェーン・スタートアップ企業である「ORBS(オーブス)」に大規模な投資を行なったことを2018年12月13日に発表しました。
この投資はカカオの子会社である「GroundX」と「ORBS」のパートナーシップに基づいたものであり、両社はブロックチェーン・アプリケーションの開発や研究開発プロジェクトに協力して取り組んでいくことで合意したと伝えられています。
仮想通貨メディア「Coindesk」によると、ORBSはカカオからの投資によって、139,000ETH(約13億円)と892BTC(3億1,700万円)を調達したとされており、カカオの代表者は『カカオは常に投資先となる革新的な新興企業を模索しており、ORBSはその良い例である』と語ったと報じられています。
日本進出も計画?カカオが投資した「ORBS」とは
ORBS(オーブス)は、世界中で利用される分散型アプリケーション(DApps)などのインフラ構築に取り組んでいるスタートアップ企業です。同社が提供するプラットフォームのユーザーは、より簡単にWebサービスやアプリケーションを構築することができます。
同社のCEOであるDaniel Peled(ダニエル・ペレド)氏は、『現在ORBSは資金調達を完了し、コア技術の開発を進めるために研究開発に取り組んでいる』と述べています。ORBSは、技術開発を進めると共に同社のインフラに関わるその他の生態系全体の成長を促進するための取り組みも行なっており、現在はテストネット版もリリースされています。また、2019年4月にはメインネットも公開される予定となっています。
ORBSの共同創設者であるUriel Peled(ユリエル・ペレド)氏は、今年7月に当メディアがインタビューを行った際に今後は日本でも事業を展開していく予定であることを明かしています。長期的なビジョンを掲げ、着実にプロジェクトを進めている「ORBS」は、2019年に注目すべきプロジェクトの一つであると言えるでしょう。