仮想通貨ファンド「Ikigai Asset Management」の創設者であるTravis Kling(トラビス・クリング)氏は『暗号資産は2019年に最高のパフォーマンスを誇る資産となる可能性がある』と語っています。同氏は国際的に進められてきた大規模な金融政策によって、多くの投資家が暗号通貨市場に参入してきていることなどを理由としてあげており、今後の市場の動きにも自信も示しています。
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Travis Kling(トラビス・クリング)氏とは
Travis Kling(トラビス・クリング)氏は、米国のヘッジファンド「Point72 Asset Management」の元幹部でありながら、2018年10月頃に仮想通貨ファンド「Ikigai Asset Management」を創設したことでも知られています。
同氏は以前に、2019年中頃までに暗号資産の保有額を1億ドル(約110億円)にまで増やし「Ikigai」のベンチャーファンドを3,300万ドル(約36億4,000万円)以上に拡大することを目指していることを語っています。
仮想通貨市場に参入する時期はやや遅れたものの、クリング氏は市場は縮小しているものの仮想通貨は依然として多くの投資家や専門家からの関心を集めているため今後も成長すると自信を持って語っており、現在も仮想通貨市場の将来を強く信じています。
仮想通貨市場の回復は「理にかなっている」
クリング氏は、世界規模の金融政策として進められた大規模な量的緩和(QE)が終了に近づいたことによって、伝統的な資産市場は弱気相場に突入しているものの、この動きが仮想通貨市場にとっての大きなチャンスになると語っており、伝統的な市場の減衰は多くの投資家たちを仮想通貨市場に導いた可能性があると説明しています。
同氏は、『米国市場で売りが激しさを増していることや、中国経済が悪化していることを踏まえて考えると、株式市場が底を打つ前に仮想通貨市場が底を打つことには”意味がある”』と語っており、仮想通貨市場が従来の市場よりも先に回復に向かうのは”理にかなっている”と述べています。
「Ikigai Asset Management」を創設した当時、クリング氏は『仮想通貨は数兆ドル(数百兆円)規模の資産クラスになる可能性がある』と語っています。しかしその後、仮想通貨市場の評価額は3,000億ドル(約33兆円)から1,440億ドル(約16兆円)にまで下がりました。それでもクリング氏は、過去9年間で繰り返されてきたように「仮想通貨市場の弱気市場は今後数カ月間で終わりを迎える」と確信しています。
2018年8月にクリング氏が執筆した記事には次のように記されています。
これまでの発明と同様に暗号化技術が成長していく過程で数百ドルの価値を生み出すと私は信じています。仮想通貨市場はすでに数千億ドル(数十兆円)規模に上るとの評価を受けており、それは全て始まったばかりです。私は投資家としてのキャリアを継続するために億万長者Steven A. Cohen氏のヘッジファンドである「Point72」を去ることを決定し、新しい資産クラスに足を踏み入れました。
クリング氏をはじめとする多くの仮想通貨投資家やアナリスト達は、仮想通貨市場はまだ終わっていないと確信しており、やがて弱気市場は終わりを迎えると考えています。価格の下落傾向はここ最近で再び弱まってきているため、下降トレンドは最終段階にあるとも考えられます。
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ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格|2018年12月26日
仮想通貨市場は、2018年12月17日頃からやや回復し始めており、現在も横ばいの状態が続いています。ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は24日に「約473,000円」まで上昇し、2018年12月30日時点では「1BTC=420,473円」で取引されています。
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