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Liqui:仮想通貨取引所の「サービス終了」を発表|2月末までに資産移動を


アルトコインを数多く取り扱っていることで知られる海外の仮想通貨取引所「Liqui(リクイ)」は2019年1月28日の発表で、全てのアカウントを閉鎖し、サービスの提供を終了することを発表しました(*1)。


(*1)「Liqui」と「Liquid by Quoine」は別の仮想通貨取引所であり、関係はありません。

こちらから読む:国内取引所のサービス終了にも注意「仮想通貨取引所」関連ニュース

Liqui(リクイ)とは

Liqui(リクイ)とは、ウクライナのキエフを拠点とする拠点の「Liqui Trade」​が運営している仮想通貨取引所です。2016年に設立された「Liqui」は、イニシャル・コイン・オファリング(ICO)を終えた仮想通貨を数多く取り扱っていることでも知られており、他の仮想通貨取引所よりも早い段階でそれらのアルトコインを上場させていたことなどで高い評価を受けていました。

手数料も安く、比較的簡単に登録することができた「Liqui」は一部で人気の取引所となっており、2017年に仮想通貨市場全体で価格が高騰したことによって、多くのアルトコイン取引が「Liqui」で行われていました。

以前は人気の仮想通貨取引所の一つとして知られていたものの、2019年1月28日の発表では「収益面」などの問題から、仮想通貨取引所のサービスを終了することになったことが発表されました。

閉鎖理由は「流動性の低下」

サービス終了の理由としては「既存のユーザーに十分な流動性を提供できなくなった」ことが挙げられており、流動性が低下したことによって「サービスを提供するだけの”経済的な意味”が見出せなくなった」とも説明されています。

「Liqui」は、今回の発表の中でユーザーに対して現在「Liqui」で保有されている仮想通貨の出金を期間内に行うことを求めており、発表から30日以内に全ての資産を別のウォレットに移動するようにと説明しています。今回の発表は2019年1月28日に行われているため、30日後というのは「2019年2月27日」ということになります。

公開された文章には、30日後以降は「ウェブサイトを維持できる保証はありません」とも書かれており、30日が経過して以降は出金が処理されると説明されています。しかしながら、同社がサービスを提供していない場合には「ユーザーの資産を無料で保管することはできない」とも説明されているため、「Liqui」で仮想通貨を保有している方は「2019年2月27日」までに必ず出金を行うようにしましょう。

仮想通貨市場・アルトコインへの影響は?

「Liqui」はアルトコインを数多く取り扱っていたため、サービス終了の影響で一部のアルトコイン価格にも多少の影響が出る可能性も考えられます。しかしながら、同社の発表にもあるように「Liqui」の仮想通貨取引所ではすでに流動性が大きく下がっており、仮想通貨取引所の時価総額ランキングでも「160位以下」にまで順位を落としています。

このようなことから、今回の発表による仮想通貨市場への影響はそれほど大きくないと考えられます。なお「Liqui」で活発に取引されていた通貨ペアのトップ20は以下のようになっています。

Liquiで活発に取引されていた通貨ペアトップ20(画像:coinmarketcap.com)

2017年までの仮想通貨市場では、非常に多くの仮想通貨に注目が集まっていましたが、ここ最近では「詐欺」の可能性のある仮想通貨が多いことも明らかにされてきているため「草コイン」と呼ばれるようなマイナーな仮想通貨への関心は薄れつつあります。

ここ数ヶ月間でも複数の大手仮想通貨取引所が「流動性の低い仮想通貨」の取り扱いを停止しているため、今後も仮想通貨は精査されていくことが予想されます。