
資産運用大手Fidelity:仮想通貨の「カストディサービス」3月開始の可能性
世界第2位の資産運用額を誇る米国の投資会社Fidelity Investments(フィデリティ・インベストメンツ)が、2019年3月にカストディ(保管・管理)サービスの開始を予定していることが明らかになりました。同社のサービス開始は機関投資家の参入につながる好材料の一つとして考えられています。
こちらから読む:業界で期待高まる「Fidelity Investments」の仮想通貨関連事業
ビットコイン・イーサリアムから提供開始予定
アメリカ合衆国・マサチューセッツ州ボストンに本社を構える世界5大金融サービスプロバイダーの一つFidelity Investments(フィデリティ・インベストメンツ)は、仮想通貨のカストディサービスを2019年3月に開始することを予定していると伝えられています。
Bloomberg(ブルームバーグ)の報道によると、匿名希望のFidelity関係者3人は、ビットコイン(BTC)の保管サービスが最初に利用可能になり、その後はイーサリアム(ETH)が続くことになると語っています。
同社は先日の発表の中でも、サービス開始に向けた準備を継続して行なっていることを説明しています。
当社は初期に提供するソリューションの構築を継続しており、対象となるクライアント向けにサービスを提供しています。
今後数カ月の間には、ニーズ、管轄権、その他の要因に基づいて、見込み顧客との慎重な連携を図り、優先順位を決定します。
機関投資家の参入に繋がる好材料
Fidelity Investmentsは、昨年10月に仮想通貨の「取引・管理・機関投資家向けのアドバイス」を行う関連会社「Fidelity Digital Assets(フィデリティ・デジタル・アセット)」を立ち上げたことを発表しました。
Fidelityの最高経営責任者(CEO)であるAbigail Johnson(アビゲイル・ジョンソン)氏は、デジタル資産の支持者としても知られており、2015年には彼女の指揮の元で同社でビットコインのマイニング(採掘)プロジェクトが開始されています。
カストディサービスは投資家の資産を安全に保管し、運用資産の受け渡し決済や運用成績の管理などを提供するサービスであり、盗難被害などの報告も多い仮想通貨業界において、機関投資家が市場に参入する際に懸念している"安全性・信頼性"の問題を解決するための重要な要素の一つでもあります。
その中でも約6,900万人の顧客数と約270兆円相当の資産を運用している信頼ある資産運用会社「Fidelity Investments」が提供するカストディサービスは機関投資家の参入を後押しする重要な要因の一つとして考えられています。
そのため、同社の仮想通貨関連のプロジェクトは、Bakkt(バックト)などが提供を予定している「ビットコンの先物取引」や「ビットコインETF」などと同様に仮想通貨業界の発展を支援する重要な要因の一つであるとも言われています。Bakktなどもサービス開始に向けた準備を順調に進めていることが報告されているため、3月以降の仮想通貨市場の動きには期待が高まります。
2019年1月30日|ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格
ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格はやや下落してきており、先日29日には37万円を下回っています。しかしその後はやや回復し、2019年1月30日時点では「1BTC=376,479円」で取引されています。

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