26日午後、取り扱う全仮想通貨の出金を一時中止すると発表した国内大手の仮想通貨取引所 coincheck(コインチェック)の記者会見が始まりました。
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>>「コインチェックの記者会見はこちら」(※現在は終了してます)
和田代表・大塚取締役の答弁
仮想通貨ネム(NEM)の売買や出金を停止し、最終的には日本円の出金まで停止した coincheck(コインチェック)の和田晃一良(代表取締役社長)は「機能停止に深くお詫び」と冒頭に述べた。
今回の不正流出による記者会見に参加したのは
・和田晃一良(代表取締役社長)
・大塚雄介(取締役)
・掘天子(弁護士)
大塚取締役が
- 午前 3時 – コインチェックのネムのアドレスから日本円 580億円相当が流出
- 11時25分 – ネムの残高異常を検知
- 11時58分 – ネムの出金を停止
- 12時57分 – ネムの売買を停止、その後日本円の入出金も停止
と、26日の概要説明
「金融庁には報告済みで、ネム財団・ネム取り扱う国内仮想通貨取引所と不正流出したネムの追跡を実施中」と述べた。
記者会見の内容(一部抜選)
不正流出した 580億円は全て顧客の資産か
>>「580億円は顧客の資産。人数は調査中で規模は把握していない。」
ハッキングなのか
>>「外部からの不正アクセスです。」
機能停止の期間は
>>「安全が確認出来次第。期限は未定。」
ネムは戻ってくるのか
>>「送信先は分かっている。取り返せる方法を調査中。」
ネムはどう保存していたのか
>>「コールドウォレットではなくホットウォレット保存していた」
補償はするのか、できるのか
>>「補償は現在検討中。確認出来次第対応を報告したい」
コールセンターの人数は
>>「現在は 50人だが、200〜300人に増員する予定」
ネム以外の仮想通貨を保有している顧客の資産は全額戻るのか
>>「その点に関しては、ネムも含めて対応方法を検討中」
その他の通貨の保護方法は
>>「通貨によってはコールドウォレットやマルチシグを使っていた」
不正流出したネムは御社の保有分全てか
>>「100%ではないが、100%に近い。具体的な数字は追って報告する」
経験不足なのでは
>>「確かに金融経験ないが、セキリティその他、保険会社出身も勤務していた。金融経験は浅かったものの、外部の手を使って経営をしてきてた」
最悪のケースは
>>「顧客の資産が毀損し返せない場合。基本的にはないと考えているが、そこも含めて検討中」
事業は継続できるのか、手元の資金で 600億円は返せるのか
>>「事業を継続していく方針。手元の資金も精査中。」
など、補償や今後の事業継続について、和田代表に金融経験がないことによる “経験不足” や未だ「仮想通貨交換業者」として金融庁から認可されていないことなど、報道陣からの厳しい質疑が続いた。
その他の取引所では
NEM を取り扱う仮想通貨取引所の Zaif(ザイフ)では現在も取引されており、一時 60円台まで急落したが 90円前後まで戻している。(27日 2:20 時点)