世界で5番目に大きい石油ガス生産会社であるRoyal Dutch Shell(ロイヤル・ダッチ・シェル)は、ブロックチェーン技術をより多くのことに活用していくための準備を進めているようです。シェルの公式サイトには同社が「Blockchain技術」を扱うことができる大学卒業生を探していることが記されています。
こちらから読む:シェルが技術活用に取り組む「ブロックチェーン」とは
ヨーロッパ最大のエネルギーグループともいわれる「Royal Dutch Shell(ロイヤル・ダッチ・シェル)」は、ブロックチェーン技術を扱うことができる大学卒業生を探しています。
同社の公式サイトには「データ分析/人工知能/コンピュータ工学」などといった様々な分野の卒業性を探していることが記載されており、その中には「ブロックチェーンアナリスト」とも記されています。
複数のメディア報道によると、シェルは自社の事業にブロックチェーン技術を取り入れるための具体的なユースケースを模索しており、現在は新鮮かつ面白いアイデアを持つ大学の新卒者を探しているとされています。
実際に選ばれた人は、同社で「理想的なブロックチェーン活用方法」を考案し、実際にパイロットプログラムでそのシステムの実装とテストを担当することになります。なお「ブロックチェーンアナリスト」はその他の分散型技術を使用できるため、ブロックチェーンだけに焦点を当てているわけではないとも報じられています。
シェルは、昨年11月にエネルギー業界の取引プロセスを自動化するためのブロックチェーンプラットフォームを立ち上げる計画を明らかにしています。このプラットフォームは、石油会社が紙ベースの文書をスマートコントラクトに置き換えることによって効率化を図るものであり、コストやエラーリスクの削減、取引のプロセスの効率化などによって「約4割の経費削減に繋がる」と説明されています。
石油ガスなどを扱うエネルギー業界では、すでに複数の企業がブロックチェーン技術を活用していく方針を発表しているため、今後の石油業界ではこれらの技術が標準化していく可能性もあると考えられます。
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