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人気のゲームエンジン「Unity」向けの開発キットを発表|韓国ブロックチェーンID企業


ブロックチェーンベースのID管理システムを開発している韓国の「Metadium(メタディウム)」は、2019年3月15日に人気のゲーム開発エンジン「Unity(ユニティ)」の公式ストアで仮想通貨イーサリアム(Ethereum/ETH)をベースとした「メタIDサービス」開発キットをリリースすると発表しました。また、ユニティを提供している「Unity Technologies(ユニティ・テクノロジーズ)」との戦略的提携を結んだことも併せて発表しています。

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開発キットは一般的には「SDK」と呼ばれており、開発を効率よく進めるための手助けツールとして使用されています。開発者はSDKを使うことによって、プログラミングやテストの効率化を図ることができます。

プレスリリースでは、「Metadium」と「Unity」が提携を結ぶことによって、MetadiumのID管理システムをユニティを利用する約650万人のゲーム開発者に知ってもらえる可能性があると説明されています。

ユニティの公式ストアにはブロックチェーン関連では少数のパートナーしか存在しないという点が指摘されており、少数のパートナーとして「Enjin(エンジン)」「DMarket(Dマーケット)」が例として挙げられています。

「エンジン」は、仮想通貨イーサリアム(Ethereum/ETH)のトークン規格であるERC-1155に準拠したゲーム内アイテムの配布や管理を行うことができる開発キットを発表しており、「Dマーケット」はゲーム内アイテムをユーザが直接売買できるアイテムの取引所です。

まだ仮想通貨に関連するパートナーが少数しかいない中、「Metadium」はユニティで多くのユーザーに使われることが見込まれます。分散型アプリケーション(Dapps)関連のゲームは数多くリリースされているものの、一般的にはそれほど知れ渡ってはいません。しかし「メタIDサービス」開発キットが一般的に使われるようになれば、ゲームのユーザーにも広く仮想通貨が知られるようになると予想されます。また、この開発キットがあれば比較的簡単に仮想通貨に対応したゲームを開発することも可能になるでしょう。

「Unity Technologies」のCEOであるJohn Riccitiello(ジョン・リッキティエロ)氏は「世界で販売されている約半分でユニティが採用されている」と述べています。「仮想通貨の持つ透明性」「ゲームを行うことで資産価値の形成につながる」という点がブロックチェーンゲームの強みです。「Metadium」と「Unity」の提携によってさらに拡大していくと予想されるブロックチェーンゲーム業界には今後も期待が高まります。


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