ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は、2020年5月に予定されている「半減期」に向けてこれから徐々に価格が上昇していくと予想されており、実際に先月頃から急速に価格が回復し始めています。
掲示版サイト「Reddit」のユーザーである「lemonmule」氏は、2011年から今までの長期的なチャートに基づいて、ビットコイン市場では「5段階に分けた動き」を繰り返しながら上昇を続けていることを報告しています。
ビットコインの歴史が示す「5段階ステップ」
半減期には、ビットコインのマイニング(採掘)によって得られる報酬が文字通り”半分”になります。より具体的に言えば「1ブロックあたり12.5BTC」もらえていたマイニング報酬は、その次の半減期で「1ブロックあたり6.25BTC」に減少することになります。これによって、供給量が減ることになるため価格が上昇します。
過去のデータを見てみると、ビットコインの価格は「半減期の3〜12ヶ月前」から急上昇を始めているため、今回の価格上昇もこれまでの動きとほぼ同じ結果となっています。
掲示版サイト「Reddit」のユーザーである「lemonmule」氏は、2011年頃から今までのビットコインチャートを期間毎に色分けして、2022年までに辿るであろうビットコインの価格推移を記した画像を投稿しています。
この画像を見るとわかるように、ビットコインの過去の価格変動の動きには「一定の規則性」があり、
・強気相場(青)
・下落相場(オレンジ)
・蓄積期間(赤)
・伸長期間(緑)
・再蓄積期間(黄色)
という合計5段階に分けた動きで市場が繰り返されていることが示されています。
2012年の半減期「1BTC=12万円」に
2012年11月に「210,001ブロック」が生成された時、ビットコインのマイニング報酬は「1ブロックあたり50BTC」から「1ブロックあたり25BTC」に減少しました。
この半減期の約1年半前にビットコインはおよそ30ドル(約3,000円)の最高値をつけていましたが、2012年の半減期後にはこの価格を大きく上回り、2013年末頃にはおよそ1,100ドル(約12万円)にまで上昇しています。
その後の「下落相場」によってビットコイン価格は3万円近くまで下がりましたが、この金額は2012年以前の最高値のおよそ10倍に相当します。
2016年の半減期「1BTC=240万円」に
2016年の半減期後にも同様の動きが見られています。半減期に到達する時点ではすでに当時の過去最高値近くまで価格は回復しており、半減期後には容易に12万円を超え、2017年末には22,000ドル(約240万円)に到達しています。
2018の下落相場によってビットコイン価格は35万円近くまで下落しているため、それ以前の動きと比較すると下落の幅がやや大きくなっていることもわかります。
最近価格が大幅に上昇した2019年5月20日現在は、緑色の「伸長期間」または黄色の「再蓄積期間」ということになるため、今後は徐々に価格が上昇し、再び急激な価格高騰が起こる「強気相場」へと移行すると予想されます。
2020年の半減期「1BTC=〇〇万円」
2020年5月には、次の半減期が控えています。「lemonmule」氏の予想によると、今後はこの半減期まで「再蓄積期間」が続くと予想されていますが、価格推移を示す予想線は徐々に上昇していく様子を表しています。
実際に半減期を迎える来年5月頃には「1BTC=200万円」ほどにまで回復し、次の「強気相場」ではおよそ140,000ドル(約1,500万円)近くまで価格が上昇する見通しです。
最近では、ビットコイン価格が「2020年末までに1億円に達する」との予想も出ていますが、過去のデータに基づいて考えるのであれば、1,500万円という新たな高値は現実的な数字であると考えられます。
現時点で実際にビットコインを保有している人の数は地球全体の人数と比較すると非常に限られているため、今後何らかの理由で新規参入者が大量に仮想通貨市場に参加することになれば「1BTC=1億円」という価格に達する可能性もありますが、今の状況を踏まえて総合的に考えると、どちらかと言えば「1,500万円」の方が可能性のある価格と言えるでしょう。
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2019年5月19日|ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格
ビットコイン(BTC)の価格は、先日18日時点で78万円近くまで下落しましたが、現在はやや回復しており、2019年5月19日時点では「1BTC=849,334円」で取引されています。
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