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米規制当局、仮想通貨取引所「BitMEX」の違法性を調査|CFTC未登録でサービス提供か


米商品先物取引委員会(CFTC)が、100倍のレバレッジをかけることができることで知られる大手仮想通貨取引所BitMEX(ビットメックス)の調査を行なっていることがBloomberg(ブルームバーグ)の報道で明らかになりました。

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アメリカ国民に「未登録」でサービス提供の可能性

BitMEX(ビットメックス)は、実際に保有している仮想通貨の数量よりも多い量の仮想通貨を取引することができる「レバレッジ取引」提供している仮想通貨取引所であり、”最大100倍”という世界的に見ても非常に高いレバレッジをかけて取引することができる取引所として知られています。

タックスヘイブン(租税回避地)としても知られるセーシェル共和国で登録を行い、香港やサンフランシスコに拠点を構えている同社は、メールアドレスだけで簡単に登録することができる取引所としても知られており、世界中に多くのユーザーを抱えています。

今回の報道によると、米商品先物取引委員会(CFTC)は「BitMEXが”CFTCに登録を行わずに”アメリカ国民に対して取引サービスを提供していた可能性」を調査しているとされており、それらの調査は数ヶ月間にわたって行われてきたと報じられています。BitMEXはCFTCに登録されていないため、米国民にサービスを提供していた場合は規則を違反していることになります。

ビットメックスのCEOであるArthur Hayes(アーサー・ヘイズ)氏は、今年1月に行われたインタビューの中で「同社は米国に住む人々向けのサービスを禁止しており、規則違反のユーザーを排除してはいるものの、一部のユーザーはVPN(バーチャルプライベートネットワーク)を使用することによって、居住国をごまかしてサービスを利用している可能性がある」ということを語っていました。

1日の取引量「7,000億円」仮想通貨市場にも影響か

BitMEXは、
ビットコイン(Bitcoin/BTC)
イーサリアム(Ethereum/ETH)
ライトコイン(Litecoin/LTC)
エックスアールピー(XRP/XRP)
トロン(Tron/TRX)
カルダノエイダコイン(Cardano/ADA)
などといった主要な仮想通貨を取り扱っており、仮想通貨データサイト「CoinMarketCap」のデータでは、同取引所における過去24時間の「XBT/USD」ペアの取引量は「約7,000億円」でランキング2位に位置付けられています。

今回のような調査は不正行為の疑惑につながらない可能性もあるとは言われているものの、ビットメックスでは膨大な量の仮想通貨が取引されているため、今回の調査で問題が発覚した場合には仮想通貨市場にも大きな影響が出る可能性もあると考えられます。現在も調査は続けられていると報じられていますが、この件に関する公式発表は行われておらず、CFTCとBitMEXはコメントを控えています。

仮想通貨の懐疑派として知られるNouriel Roubini(ヌリエル・ルビーニ)教授は、今月16日に「BitMEXは組織的な違法行為に公然と関与している」とも批判しているため、このような指摘がある中で米国側がビットメックスに対してどのような対応を取るかには注目が集まります。

2019年7月19日|ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格

ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は、本日19日の昼頃に115万円近くまで回復したものの、その後はやや下落しており記事執筆時点では「1BTC=1,118,702円」で取引されています。

2019年7月12日〜2019年7月19日 BTCのチャート(引用:coingecko.com)

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