NASA(アメリカ航空宇宙局)の無人探査機などの研究開発及び運用に携わる研究所である「ジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory)」は、仮想通貨(暗号資産)やブロックチェーン技術の知識・経験を有しているデータサイエンティストを募集しているようです。2019年9月20日に「LinkedIn」に掲載された求人広告には、求められるスキルの一部としてこれらの技術が記載されています。
こちらから読む:欧州宇宙機関が”SpaceChain”に助成金提供「宇宙」関連ニュース
求めるスキルに「仮想通貨・ブロックチェーン」
NASA(アメリカ航空宇宙局)の「ジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory)」は、2019年9月20日にビジネス特化型のSNS「LinkedIn」にデータサイエンティストの求人募集を掲載しました。掲載された広告には、工学・科学・コンピューターサイエンス・情報システム、またはこれらの研究分野で学士号を取得している必要があるとされています。
またこの他にも「クラウドコンピューティング・統計・機械学習・ディープラーニング・データベース管理・ロボット工学・AI(人工知能)・モノのインターネット(IoT)・ビッグデータ」などの知識が必要されていることも記されており、これに加えて『暗号通貨とブロックチェーンの経験があれば尚良し』と書かれています。
選ばれたデータサイエンティストの仕事の詳細としては「研究所の様々な分野に関連する横断的で革新的なアプリケーションを概念化して開発する」と書かれており、モデリング・データマイニング・研究・予測分析の目的で使用される「複雑で大規模なデータセットを分析するためのプログラムの設計と実装」を担当すると説明されていますが、ブロックチェーンや仮想通貨の技術が具体的にどのような分野で使用されるのかなどには触れられていません。
しかし、これまでにもNASAはブロックチェーン技術を活用して「航空機の情報」や「フライトに関するデータ」を送信する際の”セキュリティ”や”プライバシー”を確保する方法を検討していることや、人間の介入を必要とせずにブロックチェーン技術を使って意思決定を行うことができる自律宇宙船システムの開発に助成金を提供したことなどを発表しているため、今後もブロックチェーンや仮想通貨関連の取り組みを行っていくのだと予想されます。