カナダ5大銀行の1つである「カナダロイヤル銀行(Royal Bank of Canada/RBC)」が米国とカナダで従来の銀行業務に仮想通貨を統合する方法を記した4件の特許を申請していることが「The Logic」の報道で明らかになりました。同銀行は「仮想通貨の取り扱い」や「仮想通貨取引」を検討している可能性が高いと報じられています。
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「仮想通貨取引プラットフォーム」立ち上げか?
銀行業務に仮想通貨を統合する方法を記した4件の特許を申請しているとされる「カナダロイヤル銀行(Royal Bank of Canada/RBC)」は、カナダ国内に1,400以上の支店を持ち、世界34カ国以上で7万人以上の従業員を持つ、総資産9,650億ドル(約105兆円)以上のメガバンクとして知られています。
「The Logic」の報道によると、同銀行は米国とカナダでこれらの特許を申請しており、仮想通貨取引プラットフォームの立ち上げを検討している可能性があると伝えられています。
申請されている特許の1つでは、「秘密鍵の管理」や「異なる仮想通貨のやりとり」はユーザーにとって複雑である場合があること、仮想通貨取引の確認には時間がかかる場合があること、仮想通貨は店舗の決済システムやPOSデバイスでサポートされていない可能性があること、などが指摘されているため、仮想通貨をより気軽に利用できるようにするためのサービスが検討されている可能性があるとも考えられます。
しかし、RBCの広報担当者であるJean Francois Thibault氏は「The Logic」の取材に対して『私たちの銀行は、その他多くの組織と同様に特許申請を提出して独自のアイデアや概念を保護している』と回答し、仮想通貨取引プラットフォームの立ち上げに関するコメントを拒否したと報告されています。
カナダロイヤル銀行がどのようなサービスを計画しているかに関しては現時点では明らかにされていないものの、RBCは過去3年間で「クレジットスコア・車両記録・デジタル報酬・ローンの提供」などといった合計27のブロックチェーン関連特許を公開したと伝えられているため、今後の発表には注目が集まります。