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コインチェックから流失したNEMの追跡を停止|NEM財団

NEM財団は、仮想通貨取引所coincheck(コインチェック)から流出した仮想通貨ネム(NEM/XEM)の動きを追跡するために使用していた「モザイク」と呼ばれる技術を3月18日に無効化したことを発表しました。無効化した理由は明らかにされていません。

NEM財団のロン・ウォン(Lon Wong)氏は次のようにコメントしています。

“今回の取り組みの結果、盗難XEMを換金しようとするハッカーの動きを効果的に抑え、法的機関に対しても有益な情報を提供することが出来ました”

“非営利団体として、私達はNEMブロックチェーンソリューションの開発と導入を推進することに全力を尽くしています。分散型NEMプロトコルは非常に安全で、設計通り機能しています”

今回のネムが流出した原因は、仮想通貨取引所であるコインチェックがハッキングされたことによって起こったことであるため、NEMのセキュリティに問題があった訳ではありません。NEM財団は、今回の事件が発生した直後から、実際に迅速な対応をとっておりその後の捜査に大きく貢献しています。

またウォン氏は「捜査の特性上、これ以上の詳細情報を公開する計画はない」とも語っています。

流出したNEMの行方については、犯人により匿名性の高いWebサイトで販売され、全体のおよそ半数が、ビットコインや他の仮想通貨に交換された疑いがあるとのことです。資金洗浄を目的としているとみられており、現金化されている可能性などもあったため、ネムの追跡や回収は非常に困難な状況となっていました。