ブロックチェーン技術を用いた”デジタル乗車券”などの可能性を検証するために「近畿日本鉄道株式会社・株式会社三菱総合研究所・オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社・株式会社chaintope・近鉄グループホールディングス株式会社」の5社が2020年2月17日から実証実験を開始することが明らかになりました。
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ブロックチェーン技術の「新たな利用可能性」を検証
ブロックチェーン技術を用いたデジタル乗車券の実証実験は、
・近畿日本鉄道株式会社
・株式会社三菱総合研究所(MRI)
・オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社
・株式会社chaintope
・近鉄グループホールディングス株式会社
の協力によって実施されます。
この実証実験は、2020年2月17日〜23日の期間にかけて近鉄難波線「近鉄日本橋」駅と近鉄大阪線「近鉄八尾」駅で参画各社の関係者50名ほどを対象に実施される予定となっており、ブロックチェーン技術とQRコードを活用したデジタル乗車券をスマートフォンアプリ上で発行して自動改札機で利用すると伝えられています。
今回の実証実験は総務省が行う「地域経済の活性化に資するブロックチェーン技術による情報の安全かつ円滑な流通及びスマートコントラクトによる省力化等の検証及び社会実装に向けた調査研究」の一環であり、ブロックチェーン技術の信頼性や改ざんが難しいという特徴を生かして「セキュリティの強化」や「駅業務の効率化・利用者の利便性向上」などといった新しい利用可能性を検証するためのものだと説明されています。
実証実験で確立された「デジタルチケット技術」は、鉄道をはじめとする様々な分野に応用していくことが予定されており、「紙の乗車券」や「施設の入場券」などといった各種チケットのデジタル化を推進していく他、「スマートコントラクト機能を活かした省力化の実現」や「MaaSやデジタル地域通貨などと組み合わせた新サービスの創出」などを行い、ブロックチェーン技術の社会実装を進めていくとされています。