イーサリアム(Ethereum/ETH)のブロックチェーン上で稼働する人気の分散型取引所(DEX)「Uniswap(ユニスワップ)」の偽アプリによって、ユーザーの1人が2万ドル(約207万円)相当の資金を盗まれたことが明らかになりました。この偽アプリは「Google Play Store」で一般公開されていたと報告されているため、今後もこのような偽アプリには十分注意する必要があります。
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「仮想通貨関連の偽物アプリ」に要注意
オーストラリアを拠点とするニュースメディア「Nugget’s News」の創設者兼CEOであるAlex Saunders(アレックス・サンダース)氏は2020年11月20日のツイートで、同氏のメンバーの1人がGoogle Playストアに公開されていた”偽のUniswapアプリ”で2万ドル(約207万円)を騙し取られたことを報告しました。
同氏の報告によると、このアプリは「Uniswap DEX」という名前で公開されており、偽物のレビューで100件ほどの高評価がつけられていたとされています。
私たちのメンバーの1人が「Google Play Store」に公開されていた”偽物のUniswapアプリ”で2万ドルを失いました。このアプリには肯定的な偽レビューが100件ほどつけられていたため、彼はアプリを信頼して秘密鍵のバックアップフレーズを入力してしまいました。
このツイートをリツイートしてアプリを報告してください。
報告によると、このアプリは「Uniswap Inc」という名称の人物または事業体によって2020年11月10日にリリースされたものであり、今回被害にあった人物は「Uniswapの公式アプリ」だと信頼して秘密鍵のバックアップフレーズを入力したため、自分のウォレットを乗っ取られて2万ドルの資金を盗まれたとされています。
また、アプリは「Google Playストア」に掲載されていただけでなく、”偽の高評価レビュー”が100件以上もつけられていたと報告されているため、今回のアプリだけに限らず仮想通貨関連のアプリをダウンロードする場合には、事前に公式のものであるかをしっかりと確認して、バックアップフレーズなどの重要な情報を安易に入力しないようにすることが重要です。
特に「Google Play Store」ではこれまでにも同様の手法を用いてユーザーの仮想通貨を盗み取ろうとするアプリが数多くリリースされており、『特定の詐欺アプリが削除された後にはまた別の詐欺アプリが登場する』ということが続いているため、Google Playストアを普段から利用している方は特に注意・警戒する必要があると考えられます。
仮想通貨の価格が上昇しているタイミングでは、そのような詐欺行為も増加する傾向があるため、今後も新しいアプリをダウンロードする際や、復元キーなどの重要な情報を取り扱う際には十分注意するようにしましょう。