マクドナルドが「ミームコイン詐欺」の餌食に|公式SNSでも要注意
米マクドナルドのインスタグラムのアカウントがハッキングされ、ミームコイン「グリマス(GRIMACE)」を宣伝したと、2024年8月22日に複数の海外メディアが報じました。
アカウントへのハッキングが発生したのは日本時間2024年8月21日午後で、ハッカーはグリマスをテーマにしたミームコインに関する宣伝を行いました。
ハッキング以降、宣伝の対象となったミームコインは一時30億円以上の時価総額を記録しましたが、その後は大量の売りが発生、2024年8月23日時点で時価総額は約5,000万円まで下落しています。
また、インスタグラムのプロフィールページでは、詐欺の一連の流れについて言及した上で「ソラナ(Solana)での1億円以上(70万ドル)の利益に感謝します」という文言が、何者かによって記載されたと報じられています。
グリマスは、1970年代に起用された米マクドナルドのマスコットキャラクターの1つです。今回、宣伝されたグリマスのミームコインは、Pump.funというソラナ基盤のミームコインを容易に作成できるプラットフォームで作成されました。
ブロックチェーンの情報を分析する「Bubblemaps」によると、ハッカーはPump.funで宣伝を行う前段階でミームコインの供給のうち、70%を買い占めています。その後、買い占めたミームコインを100個のウォレットに分散させました。その後、インスタグラムの宣伝によって、急騰した市場でミームコインを売却しました。
hacker owned 75% of the supply
— Bubblemaps (@bubblemaps) August 21, 2024
used multiple addresses to buy on Pumpfun simultaneously, then spread into ~100 addresses
sold for $700k
thanks, @McDonalds ? https://t.co/Gt9yb3V3qp pic.twitter.com/ojLoiJamdy
ハッカーは供給量のうち70%を保有していました。
Pump.funで同時に購入するために複数のアドレスを使用し、その後100個のアドレスに分散させました。後に、70万ドルで売られています。
現在、該当の投稿およびプロフィールの記載は削除されており、通常の状態に戻っています。マクドナルドはニューヨーク・ポストへの取材に対して「今回の問題はすでに解決しており、問題の期間中に不快になったファンに謝罪する」とコメントしました。
こういった事例は初めてではなく、近年に入ってから相次いでいます。2024年6月には著名なラッパーである「50 Cent氏」のアカウントがハッキングされ、GUNITというミームコインが宣伝されました。この事例においてもミームコインは急騰した後に、大幅な下落が見られました。
今後もこのような詐欺行為が行われる可能性は十分あるため、有名企業の公式アカウントからの投稿であったとしても、実際に資金を投じる場合は十分な注意・警戒が必要です。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=146.06円)
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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