ビットコイン価格が一時10万3,000ドルまで下落|強気相場終了か、次の急騰の兆しか

ビットコイン価格が一時10万3,000ドルまで下落|強気相場終了か、次の急騰の兆しか(Bitcoin price temporarily drops to $103,000 – End of bull market or sign of another surge?)
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ビットコイン下落は強気相場の調整か

X(旧Twitter)で22万人超のフォロワーを持つ著名仮想通貨アナリスト、バーチャルベーコン氏は2025年10月18日、ビットコイン(BTC)の価格が一時10万3,000ドル(約1,550万円)まで急落したものの、依然として強気相場の範囲内にあるとの見解を示しました。

同氏によれば、BTC価格は直近で20週移動平均線に到達した後に反発しており、50週移動平均線(約10万2,000ドル/約1,530万円)も維持されているといいます。

また同氏は「重要なテクニカル水準で下支えされているため、10万ドル(約1,500万円)を明確に下回り、週足の終値を割らない限り、今回の下落は強気相場内の調整局面とみなすべきだ」と指摘しました。

ビットコインの構造は依然として健全そのものです。20週移動平均線(20W MA)に一度タッチした後、反発しています。

50週移動平均線(50W SMA)は約10万2,000ドル付近にあり、今回の下落でもまだ割り込んでいません。

ビットコインが10万ドルを下回って終値を付けない限り、これは強気相場の”調整”であり、”天井”ではありません。

さらに市場サイクルに関する経験則にも触れ「歴史的に10月は値動きが荒れやすく、ビットコイン主導でアルトコインが出遅れる展開が多い一方、11月から12月にかけてはアルトコイン市場が活発化する傾向がある」とも述べています。

バーチャルベーコン氏は「マクロ経済の観点からも追い風が吹き始めている」とし、その根拠として、FRB(米連邦準備制度理事会)が近く利下げに転じるとの観測が強まっている点を挙げました。

同氏は、直近の市場予想で「10月28~29日および12月9~10日のFOMC会合でそれぞれ0.25%の利下げが行われる確率が96%まで織り込まれている」としたうえで、今回の急落は次の上昇への助走となるとの見解を示しています。

マクロ環境は静かに強気へと転じつつあります。

🔹10月28〜29日と12月9〜10日のFOMC会合で、2回の利下げが96%の確率で織り込まれている
🔹M2(マネーサプライ)が増加傾向にある
🔹世界的な流動性も再び上向いている

多くのトレーダーが見落としているのはこの点です。流動性は価格に先行して動くため、ビットコインの動きはその数カ月後に追随する傾向があります。

ビットコイン急落は終わりか始まりか、アナリストが示す分岐点

レバレッジ清算と過熱感の整理が進行

バーチャルベーコン氏は今回の急落について「過去の大暴落時とは状況が異なる」と強調しています。

2020年のコロナ禍による市場崩壊では株式や金といった他資産も連動して暴落し、2021年5月の急落時にはビットコイン自体がすでに下降トレンドに入っていました。

しかし2025年現在、ビットコイン市場の乱高下にもかかわらず株式市場や金価格は堅調に推移しており、今回の急落は「仮想通貨市場特有のクレジットイベント(過剰なレバレッジの整理)が引き金になった」とバーチャルベーコン氏は分析しています。

実際、10月10日の急落では仮想通貨(暗号資産)市場で過去最大規模とされる約190億ドル(約2.9兆円)相当のポジション清算が発生し、過度な投機的ポジションが市場から一掃されました。

この点についてバーチャルベーコン氏は「今回の急落によってマーケットの過熱感が一旦リセットされ、健全な土台に戻った可能性がある」と述べ、ビットコインの基調は依然として健全であるとの見解を示しています。

週足10万ドル維持が相場継続の分岐点

技術的な裏付けとして、ビットコインは直近の下落で20週移動平均線に到達した後に下げ止まり、反発しています。

さらに長期トレンドを示す50週移動平均線(10万2,000ドル前後)は現在の価格帯のすぐ下に位置しており、この水準は今回の調整局面でも割り込んでいない状況です。

これらの指標が示すように市場構造は崩れておらず、バーチャルベーコン氏は「ビットコインが週足で10万ドルを下回らない限り、強気相場は継続している」との判断を改めて強調しました。

同氏は今後のシナリオについて、ビットコイン価格は当面11万ドル~12万5,000ドル(約1,650万~1,880万円)のレンジで推移した後、12万5,000~13万ドル(約1,880万~1,9550万円)を上抜けすればアルトコイン市場の本格的なシーズンが始まる可能性が高い指摘しています。

フェイクポンプ説が示す新たな下落懸念

一方で、市場には慎重な見方を崩さない声も存在します。著名トレーダーのDoctor Profit氏は「今回の反発も典型的なだまし上げ(フェイクポンプ)に過ぎず、8月から始まった新たな弱気相場の初期段階にいる」との見解を示しています。

同氏は、強気相場から弱気相場への移行期には今回のような一時的な急騰と急落が繰り返される傾向があり、現在の価格動向はむしろ長期的な下降トレンドの序章である可能性が高いと警鐘を鳴らしています。

テクニカルとマクロが交錯するビットコイン市場

米中摩擦再燃が仮想通貨市場に与えた影響

今回の急落劇とそれに対する見解は、ビットコイン市場が内包する不確実性と可能性の両面を浮き彫りにしました。

10月10日に米中間の貿易摩擦が再燃し、トランプ米大統領が中国からの輸入品に対する追加関税を突如表明したことで、市場に緊張感が走りました。

この報道をきっかけに、ビットコイン価格が瞬間的に10万2,000ドル前後まで急落し、仮想通貨市場全体が動揺する場面が見られています。

利下げ実施ならBTC再上昇の可能性も

一方、米国では金融政策の転換期待が引き続き高まっています。市場は年内の利下げ開始を織り込んでおり、実際に10月末のFOMCで利下げが実施されればビットコインにとって追い風となるとの見方が示されています。

ビットコイン市場はテクニカルな需給要因とマクロ要因(景気・金融政策や地政学リスク)が複雑に絡み合う状況が続いています。

直近の急落を経てもビットコイン価格は10万ドル超の水準を維持しており、記事執筆時点では約10万7,000ドル前後で推移している状況です。

ビットコインがここから再び上昇基調に戻るのか、それとも慎重派が懸念するようにさらなる調整局面に入るのか、その行方は今後数週間のマーケットの材料次第で大きく左右される展開となるとみられています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=150.42 円)

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Source:バーチャルベーコン氏X投稿
サムネイル:AIによる生成画像

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Written by

BITTIMES 編集長のアバター BITTIMES 編集長 仮想通貨ライター

2016年から仮想通貨に関するニュース記事の執筆を開始し、現在に至るまで様々なWeb3関連の記事を執筆。
これまでにビットコイン、イーサリアム、DeFi、NFTなど、数百本以上の記事を執筆し、国内外の仮想通貨ニュースの動向を追い続けている。

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