ビットコイン相場「金より割安」理論上の適性価格は17万ドル|JPモルガン分析

ビットコイン相場「金より割安」理論上の適性価格は17万ドル|JPモルガン分析(JP Morgan analysis suggests Bitcoin is undervalued compared to gold, with a theoretical price of $170,000)
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JPモルガン「ビットコインは6〜12か月で17万ドル到達も」

2025年11月6日、米金融大手JPモルガンのマネージングディレクターであるニコラオス・パニギルツォグル氏率いるアナリストチームは、ビットコイン(BTC)価格について「今後6〜12ヵ月で約17万ドル(約2,600万円)に達する可能性がある」との見解を示しました。

The Blockによると、同アナリストチームは最新レポートで、仮想通貨(暗号資産)市場が最近の高値から約20%下落したものの、10月10日の記録的な永久先物の清算を経てレバレッジ整理はおおむね完了したと分析しています。

一方、11月3日にも小規模な清算が発生しましたが、これはDeFi(分散型金融)分野のBalancerプロトコルで発生した約1億2,000万ドル(約190億円)規模の不正流出を背景とする市場不安による一時的な反応とみられています。

さらに同チームは、ビットコイン永久先物の建玉と時価総額の比率が過去水準まで低下している点を指摘し、このデータがレバレッジ解消の進展を裏付けているとしています。

JPモルガン、BTCのリスク調整後価値は17万ドルと試算

金との比較で見たビットコインの適正価値

同レポートでは、ビットコインと金の相対的な価格関係に注目し「現在のビットコインは金に比べて割安な状態にある」との見方が示されました。

The Blockによれば、金のボラティリティ上昇を背景に、リスク調整後リターンの観点からビットコインが相対的に魅力的な投資対象になっていると指摘されています。

JPモルガンのアナリストチームは、ビットコイン対金のボラティリティ比率が2.0を下回り、現在は金に対して約1.8倍のリスク資本を必要としている状況にあると説明しています。

この比率を基に、民間部門の金投資(ETFや現物保有を含む)総額約6.2兆ドル(約950兆円)に見合う価値を持つためには、ビットコインの時価総額が約67%上昇する必要があると試算しています。

同アナリストチームは、これらの試算を踏まえ「理論上のビットコイン価格は約17万ドルになる」としています。

過去の価格モデルから見たビットコインの中期的上昇余地

また、ビットコインの現在価格は、金との比較で算出したJPモルガン独自のボラティリティ調整後の公正価値を約6万8,000ドル(約1,040万円)下回っており、この乖離が今後の上昇余地を示していると指摘しました。

The Blockによると、同アナリストは「この機械的な関係に基づけば、今後6〜12か月でビットコイン価格が大幅に上昇する可能性がある」と述べています。

JPモルガンは過去にも類似の見通しを示しており、8月には「年末までに12万6,000ドル(約1,940万円)」、10月には「16万5,000ドル(約2,540万円)」までの上昇を予測していました。

その後、ビットコインは10月6日に12万6,200ドルを超えて史上最高値を更新しましたが、10月10日の清算イベントを経て調整局面に入っています。

市場健全化と心理安定がBTC上昇を支える可能性

今回のJPモルガンアナリストチームの分析は、デリバティブ市場のリスク整理と金市場との相対評価の両面から、ビットコインが中期的に「理論上の適正価格」に近づいていく可能性を示しました。

アナリストチームは、市場の健全化が進む中で投資家心理が安定し、今後6〜12ヵ月間における価格上昇を後押しする要因になると結論づけています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=152.98 円)

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Source:The Block報道
サムネイル:AIによる生成画像

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BITTIMES 編集長のアバター BITTIMES 編集長 仮想通貨ライター

2016年から仮想通貨に関するニュース記事の執筆を開始し、現在に至るまで様々なWeb3関連の記事を執筆。
これまでにビットコイン、イーサリアム、DeFi、NFTなど、数百本以上の記事を執筆し、国内外の仮想通貨ニュースの動向を追い続けている。

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