この記事の要点
- 米ダートマス大学基金、ソラナETF含む3銘柄を約1,400万ドル保有
- 前回開示からソラナETF新規追加、大学基金で仮想通貨配分が拡大
まずは仮想通貨ETF(上場投資信託)を詳しく理解する
ダートマス大学基金、ソラナETF新規組み入れ
米アイビーリーグの名門ダートマス大学(Dartmouth College)の基金が、ソラナ・ビットコイン・イーサリアムに連動する仮想通貨ETFを合計約1,400万ドル(約22.2億円)保有していることが明らかになりました。
同基金はSEC(米証券取引委員会)への13F提出書類で、2026年3月末時点のポートフォリオを開示しており、複数の仮想通貨ETFを保有していることが確認されました。
同大学の基金規模は約90億ドル(約1.4兆円)に達しており、2025年には仮想通貨ETFへの投資開始を公表して以降、保有銘柄の入れ替えを行いながら運用を継続しています。
今回の開示では、従来のビットコイン(BTC)・イーサリアム(ETH)に加えてソラナ(SOL)関連ETFも新たに組み入れられていたことが明らかになり、ポートフォリオの分散が一段と進んだ形となっています。
大学基金のような長期資金による仮想通貨ETFの組み入れは米国の名門大学を中心に広がりつつあり、機関投資家による暗号資産ETFの採用事例として定着し始めています。
ハーバード大、IBIT保有680万株超に
ダートマス基金、3銘柄分散の保有戦略
BTC・ETH・SOLの3ETFに分散保有
ダートマス大学の基金が最大の配分を充てているのはBlackRock(ブラックロック)の「iシェアーズ・ビットコインETF」で、その保有額は約770万ドル(約12.2億円)に達しています。
これに続いてGrayscale(グレースケール)の「イーサリアム・ステーキングETF」を約350万ドル(約5.5億円)、Bitwise(ビットワイズ)の「ソラナ・ステーキングETF」を約340万ドル(約5.4億円)それぞれ保有しており、ビットコインを軸にイーサリアムとソラナを組み合わせた配分となっています。
前回2026年1月の開示と比べると、ブラックロックのビットコインETFは保有株数こそ同じものの、評価額は1,000万ドル超から約770万ドルへと減少しており、この間のビットコイン相場の下落が評価額に反映されたものとみられます。
一方、イーサリアムについては保有銘柄が入れ替わっており、これまでの「グレースケール・イーサリアム・ミニ・トラストETF」から、ステーキングによる収益を取り込める「グレースケール・イーサリアム・ステーキングETF」へと切り替えられています。
保管不要のETF、機関の参入経路に
ダートマスが今回組み入れた3銘柄は、いずれも米国で上場が認められた現物型の仮想通貨ETFで、現物の仮想通貨そのものではなく、上場投資信託(ETF)として米国市場で取引されています。
米国の現物型仮想通貨ETFは、2024年1月にビットコインETFがSECに初めて承認されて以降、イーサリアム・ソラナ・XRP・ドージコインなどへと対象資産が広がっています。
大学基金のような機関投資家にとって、ETFは現物の仮想通貨を自ら保管する必要がなく、規制対応の負担を抑えながら仮想通貨(暗号資産)へ投資できるため、ポートフォリオへ組み入れやすい商品として利用が広がっているとみられます。
名門大学基金に広がる仮想通貨ETF保有
こうした動きはダートマスにとどまらず、2025年時点で約570億ドル(約9兆円)の基金規模を持つハーバード大学も、ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラストの保有を公表しています。
米国の大学基金では、長期保有を前提とした運用資産の一部として、仮想通貨ETFを組み入れる動きが広がっています。
ただし両大学の保有額は、それぞれの基金規模に対してごくわずかで、現時点では試験的な組み入れの段階にとどまっているとみられます。
規制環境の整備が進み、対象資産の種類も広がるなかで、大学基金を含む機関投資家による仮想通貨ETFへの配分動向に市場の関心が集まっています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=158.39 円)
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Source:SEC提出書類
サムネイル:AIによる生成画像


























