リップル社が「xCurrent」を使った一般向け送金アプリを発表

スペインの大手銀行サンタンデール(SANTANDER)は、米リップル(Ripple)社の「xCurrent」を使った、一般消費者向けのモバイル決済アプリをリリースする予定だと発表しています。ブロックチェーンに基づいた一般向けアプリを銀行が導入するのは世界でも初めての事です。

同アプリにはウォレットやP2P決済の機能の他に、リップル社が銀行向けに提供しているソリューション「xCurrent」を取り入れたクロスボーダー決済機能も搭載されており、シンプルかつスムーズなリアルタイム国際送金を実現しているとの事です。

同サービスはイギリス、スペイン、ポーランド、ブラジル等の一部の地域でリリースされ、ユーザは3回のクリックのみで支払い手続きが完了し、40秒以内に実行されるとのことです。

サンタンデールの広報担当者は

「今後数ヶ月以内にこれを打ち出し、xCurrentをプロジェクトで使用することを確認することができます。」
「ユーザー間の支払いに分散台帳技術を導入した、世界初の銀行となることを期待しています。」

と述べており、リップル社CEO Brad Garlinghouse氏も同アプリへの期待を露わにしています。

ちなみに今回採用されたのは、リップル社が銀行向けに提供しているサービスであり、ネイティブトークンである XRP の事ではありませんので、ご注意ください

目次

xCurrent とは?

「xCurrent」とは、従来の仕組みで国際送金を行う銀行が抱えていた

  • 高い運用コスト
  • 不確実性、不透明なノストロ口座残高
  • 長い応答時間

などの問題を解決し、運用コストを引き下げるために推奨されているソリューションのことです。具体的な内容としては、簡単な統合作業とエンドツーエンドのトラッキングによって、銀行の「送金メッセージ」「処理」「決済」を実現します。

主要な機能としては

  • 豊富なデータを用いた双方向メッセージング
  • リアルタイムな一元的決済
  • 標準化されたルール、フォーマットとプロセス

などが挙げられており、国際送金の処理と決済の効率化によって、銀行の享受するコスト削減率は、平均で 60%にも上るとされています。あらゆる面において効率化を図る事で結果として、全てのユーザーの資産や時間にゆとりが生まれ、新たな挑戦の機会を生み出せるような仕組みとなっています。

詳しい説明は公式サイトに記載されておりますので、興味のある方は下記のリンクからご確認ください。
>> Ripple 公式サイト

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BITTIMES 編集長のアバター BITTIMES 編集長 仮想通貨ライター

2016年から仮想通貨に関するニュース記事の執筆を開始し、現在に至るまで様々なWeb3関連の記事を執筆。
これまでにビットコイン、イーサリアム、DeFi、NFTなど、数百本以上の記事を執筆し、国内外の仮想通貨ニュースの動向を追い続けている。

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