機関投資家向けビットコイン取引「今後数週間」で開始か:米金融大手Fidelity
米国の金融大手Fidelity Investments(フィデリティ・インベストメンツ)が昨年立ち上げた暗号資産(仮想通貨)関連のサービス会社「Fidelity Digital Assets(フィデリティ・デジタル・アセット)」が機関投資家向けのビットコイン(Bitcoin/BTC)取引サービスを今後数週間で開始する可能性があることが「Bloomberg」の報道で明らかになりました。
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ビットコインの「OTC取引」今後数週間以内に
Fidelity Investments(フィデリティ・インベストメンツ)が昨年立ち上げた「Fidelity Digital Assets(フィデリティ・デジタル・アセット)」は、機関投資家を対象に仮想通貨取引(トレーディングデスク)や、仮想通貨管理(カストディ)のサービスを提供するための取り組みを進めてきました。
その大元である「Fidelity Investments」は、800兆円を超える顧客資産を管理している超大手企業であるため、仮想通貨関連サービスの開始は"仮想通貨市場にも大きな影響を与える可能性が高い"として以前から多くの専門家によって「好材料」として語られてきました。
「Fidelity Digital Assets」は、2018年10月に設立されており、今月3月には一部顧客に対してカストディサービスを開始していましたが、「Bloomberg」が6日に"関係者の話"として報じた内容によると、同社は現在仮想通貨のOTC(店頭)取引を今後数週間以内に開始する予定だと伝えられています。
フィデリティの広報担当Arlene Roberts(アーリーン・ロバーツ)氏は、ブルームバーグに対してメールで次のように述べたとされています。
私たちは現在、プラットフォームで選ばれた顧客をサポートしています。当社は顧客のニーズや管轄権およびその他の要因に基づいて、今後数週間〜数ヶ月間に渡ってサービスを展開し続けるでしょう。
現在私たちはビットコインのサービス提供に焦点を当てています。
Fidelityが5月2日に発表した調査結果によると、機関投資家の47%が「デジタル資産は投資する価値がある」と考えていることが明らかにされています。また、ドバイに拠点を置く金融コンサルタント会社「deVere Group」が最近実施した調査結果でも富裕層の半分以上の人々が今後3年以内に仮想通貨に投資しようと考えていることが判明しています。
昨年は価格下落が続いていたことなどによって、仮想通貨への関心が薄れていると言われていましたが、今後は再び仮想通貨への注目が集まることになると予想されます。
2019年5月7日|ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格
ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は、今月3日に65万円近くまで上昇して以降は横ばいの状態が続いており、2019年5月7日時点では「1BTC=643,967円」で取引されています。
2019年4月30日〜2019年5月7日 BTCのチャート(引用:coingecko.com)
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