BinanceChain用いた「アフリカ初のステーブルコイン」が誕生
ガーナ共和国に本拠地を構えるクロスボーダー送金のスタートアップ企業「Bit Sika」は、仮想通貨に焦点を当てた投資会社「Linova Capital」と提携して、BinanceChain(バイナンスチェーン)を用いたアフリカ初のステーブルコイン「Africa Stablecoin(ABCD)」を発行します。
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ステーブルコイン「Africa Stablecoin/ABCD」
「Bit Sika」と「Linova Capital」が共同で発行する「アフリカステーブルコイン(Africa Stablecoin/ABCD)」は、ナイジェリアの法定通貨ナイラ(NGN)の価値に連動したステーブルコインとなっています。
このステーブルコインは、仮想通貨取引所BINANCE(バイナンス)の独自ブロックチェーンである「BinanceChain(バイナンスチェーン)」を用いて構築されており、アフリカで初めて発行されるステーブルコインだと伝えられています。
ABCDは「Bit Sika」と「Linova Capital」が率いている「ABCD Collective」によって発行されており、コインの信頼性を保証するために団体の資金は毎月末に独立した公認会計士によって監査されるとのことです。
このコインは「Busha」や「Bitmama」などを含む9つの取引所でサポートされる予定となっており、BitSikaのアプリなどで利用できるようにすることによって、採用を促進していくとされています。
将来的には「アフリカ各国の法定通貨」にも対応
Bitcoの創設者兼CEOであるAtsu Davo氏は、このステーブルコインがナイジェリアの法定通貨に基づいて開発された理由として「ナイジェリアでビットコインの需要が急速に高まっていること」を挙げています。
同氏によると、ナイジェリアは現在アフリカで最も活発に仮想通貨取引が行われている場所の1つであるため、最初はナイジェリアの法定通貨に連動したステーブルコインを発行し、将来的にその他の国の法定通貨を追加していくことになったと説明されています。
アフリカ大陸では仮想通貨関連の規制が明確に定められている訳ではありませんが、Google検索で「ビットコイン」を調べている量に関しては世界的に見てもアフリカが特に多いことが報告されています。
今後アフリカの様々な国の法定通貨に連動したステーブルコインが発行されることになれば、仮想通貨市場がさらに活発化し、ビットコインなどの流動性も高まることになると期待されます。