オーエムジー(OMG Network/OMG)とは?2026年最新・特徴・買い方を解説

イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するレイヤー2技術として2017年に登場したオーエムジー(OMG Network/OMG)は、1秒あたり最大4,000件の取引処理を実現し、世界最大のステーブルコイン発行企業からも採用実績を持つ暗号資産です。

2026年現在、国内2社の暗号資産取引所で取り扱いが継続されている一方、レイヤー2分野ではOptimistic RollupやzkRollupが主流となり、OMG Networkを取り巻く競争環境は大きく変化しています。

この記事では、オーエムジーの基本情報・技術的特徴・他のレイヤー2ソリューションとの比較・購入方法・対応ウォレットなどを解説しています。

目次

オーエムジー(OMG Network/OMG)とは?

オーエムジー(OMG Network/OMG)とは、イーサリアム(ETH)やERC-20トークンを高速かつ低コストで送金できる分散型ソリューションを提供することを目的としたネットワーク「OMG Network」の運用に使用されている暗号資産です。

2017年に「OmiseGo(オミセゴー)」として開発・運営がスタートしたこのプロジェクトは、2020年6月1日に「OMG Network」へとリブランドされました。もともとは東南アジアを拠点とするフィンテック企業Omiseが主導しており、アンバンクト層(銀行口座を持たない人々)向けの金融インフラ構築を目指して設計されました。

OMG Networkは「More Viable Plasma(MoreVP)」と呼ばれるセカンドレイヤー技術の設計を基に開発されており、送金遅延・ネットワーク手数料高騰といったイーサリアム(ETH)のスケーラビリティ問題への解決策として位置づけられています。

OMG Network上ではテザー(Tether/USDT)をはじめとする複数のプロジェクトが稼働しています。また、2020年12月に分散型金融(DeFi)関連の投資会社「GBV Capital」に買収されており、分散型取引所(DEX)やレンディングサービスでの活用も想定されています。

2026年現在、ブロックチェーン(blockchain)技術の進化とともにレイヤー2市場における競争は激化しており、OMG Networkは先駆者としての採用実績を持ちながらも、後発の技術との差別化が課題となっています。

オーエムジー(OMG Network/OMG)の特徴

オーエムジー(OMG Network/OMG)には、他のレイヤー2ソリューションと比較した際に際立つ技術的特徴がいくつか存在します。以下では主要な4点を詳しく解説しています。

取引速度が高速で手数料コストが低い

オーエムジー(OMG Network/OMG)は高速かつ低コストの送金を実現することを目的として開発されているため、イーサリアムと比較すると「取引速度が高速で手数料コストが低い」という性能上の特徴を持っています。

高速・低コストな送金を実現しているのは、OMG Network独自のアーキテクチャである「MoreViable Plasma(MoreVP)」です。この技術ではサイドチェーンを利用することで複数の取引をグループ化し、通常は1件ずつ処理される取引をまとめて1つのトランザクションとして扱うことが可能になっています。

2020年6月1日にリリースされた「OMG Network V1 Mainnet Beta」では、トランザクションにかかるコストがイーサリアムの約1/3に抑えられており、イーサリアムが1秒あたり約12件の取引を処理するのに対して、OMGでは1秒あたり最大4,000件の取引処理が可能となっています。この処理速度はプラズマチェーン方式の技術的特性によるものであり、OMG Networkの中核的な競争優位として位置づけられています。

プラズマチェーンによる強固なセキュリティ

オーエムジー(OMG Network/OMG)は「MoreViable Plasma(MoreVP)」に加えて「Minimal Viable Plasma(MVP)」と呼ばれるプラズマチェーンを使用することで、高い信頼性を持つ強固なセキュリティを実現しています。

企業・自治体などでの技術採用を促進するには、取引速度・コスト・セキュリティ・信頼性の各面で一定の水準を満たしている必要があります。OMGはこれら複数の技術を組み合わせることで、エンタープライズ用途での要件を充足しています。

プラズマチェーンはイーサリアムのメインチェーンをルートとして機能するため、最終的なセキュリティの担保はイーサリアムのコンセンサスメカニズムに依存している構造となっています。これにより、サイドチェーン上での不正が発生した場合でも、メインチェーンへの逃げ道(チャレンジ機能)が確保されています。セキュリティモデルとしてはイーサリアム本体に依拠している点が強みであり、独立したバリデーター集合に依存するソリューションと比較して、信頼の源泉が明確です。

代表的ステーブルコインでの採用実績

仮想通貨業界を代表するステーブルコインであるテザー(USDT)を発行しているTether社は、2020年8月にUSDTの一部を「OMG Network」に移行したことを発表しています。

テザー(USDT)は世界中の暗号資産取引所で基軸通貨として採用されており、仮想通貨(暗号資産)の時価総額ランキングでも上位に位置し続けています。世界中の取引所で頻繁に取引されるUSDTのような銘柄には、大量の取引を処理できるだけの性能が求められます。

そのUSDTの一部がOMG Networkに移行されたという実績は、OMG Networkが実用レベルの処理性能を備えていることの証左として業界内で評価されています。この採用事例は、スケーラビリティソリューションとしての信頼性を示す代表的な事例となっており、後発のレイヤー2プロジェクトが容易に再現できる実績ではありません。

ERC-20規格のトークンとして発行

オーエムジー(OMG)はイーサリアムのスマートコントラクト規格であるERC-20に準拠したトークンとして発行されています。ERC-20規格に対応していることで、イーサリアム対応のウォレットやDEXでの取り扱いが可能となっています。

発行上限は140,245,398 OMGに設定されており、追加発行は行われない設計となっています。トークンはネットワーク手数料の支払いやガバナンス投票への参加など、OMG Network上のエコシステムで活用される仕組みが設計されています。ERC-20準拠であることは、ウォレット(Wallet)や各種DeFiプロトコルとの互換性を確保する上でも重要な設計上の選択となっています。

オーエムジー(OMG Network/OMG)の基本情報

項目 内容
トークン名称 オーエムジー(OMG)
ティッカーシンボル OMG
発行開始日 2017年7月
トークン規格 ERC-20
考案者 Omise Go Pte Ltd.
コンセンサスアルゴリズム プルーフ・オブ・ワーク(PoW)
発行上限 140,245,398 OMG

オーエムジー(OMG Network/OMG)と他のレイヤー2との比較

2026年現在、イーサリアムのスケーラビリティ問題に対応するレイヤー2ソリューションは多様化しており、OMG Networkはその先駆けとして位置づけられます。後発の主要ソリューションとの比較を以下に示しています。

プロジェクト 技術方式 特徴
OMG Network Plasma(MoreVP) 高速送金・低手数料、USDT採用実績あり
オプティミズム(Optimism/OP) Optimistic Rollup EVM互換性が高く、DeFiでの採用が広い
アービトラム(Arbitrum/ARB) Optimistic Rollup エコシステムが最大規模のレイヤー2
ポリゴン(Polygon/POL) PoS / zkEVM エンタープライズ向け採用が多い

OMG Networkが登場した2017〜2020年当時はプラズマチェーン方式が有力なソリューションとして注目されていましたが、その後Optimistic RollupやzkRollupといった技術が台頭し、現在はそちらが主流となっています。OMG Networkは先駆者としての採用実績を持つ一方、技術的な競争環境は厳しくなっています。

Optimistic RollupはEVM(Ethereum Virtual Machine)との高い互換性を持ち、既存のイーサリアムスマートコントラクトをほぼそのままデプロイできる点が開発者に支持されています。zkRollupはゼロ知識証明を活用することで即時ファイナリティを実現しており、セキュリティ面でもプラズマ方式を上回る評価を得ています。こうした後発技術の台頭が、OMG Networkのエコシステム拡大における主要な障壁となっています。

オーエムジー(OMG Network/OMG)を取り扱う暗号資産取引所(2026年最新)

オーエムジー(OMG Network/OMG)を取り扱っている国内の暗号資産取引所は、2026年3月時点で以下のとおりです。

bitbank(ビットバンク)
DMM Bitcoin(DMMビットコイン)

国内の仮想通貨取引所でOMGを購入する際には、取引所ごとの取引手数料・スプレッドの差異を確認することが重要です。取引所によって現物取引・販売所取引の対応状況が異なるため、購入前に各取引所の公式サイトで最新情報を確認することが求められます。

bitbankは板取引(取引所形式)に対応しており、メイカー手数料がマイナスに設定されている点が特徴です。DMM Bitcoinは販売所形式での取引が中心となっており、スプレッドが実質的なコストとなります。保有目的や取引頻度に応じて取引所を選択することが、実質的なコスト管理につながります。

オーエムジー(OMG Network/OMG)対応ウォレット

オーエムジー(OMG Network/OMG)はERC-20規格のトークンであるため、イーサリアム対応のウォレットで保管することが可能です。代表的な対応ウォレットは以下のとおりです。

Trezor(トレザー):ハードウェアウォレット。秘密鍵をオフラインで管理するため、セキュリティが高い水準に保たれています。長期保有や高額資産の管理に適しています。

Ledger(レジャー)ハードウェアウォレット。Trezorと並ぶ業界標準のデバイスとして広く使われており、専用アプリ「Ledger Live」との連携によってERC-20トークンの管理が容易に行えます。

MetaMask(メタマスク):ブラウザ拡張型のソフトウェアウォレット。DeFiやDAppsとの接続が容易で、OMGのようなERC-20トークンの管理にも対応しています。

・MyEtherWallet(マイイーサウォレット):イーサリアム専用のウェブウォレット。ERC-20トークンの管理に対応しており、ブラウザ上で秘密鍵を管理する方式が採用されています。

ウォレットの選択にあたっては、長期保有を目的とする場合はハードウェアウォレット、DeFiやDEXとの連携を重視する場合はMetaMaskのようなソフトウェアウォレットが選択される傾向にあります。いずれの場合も、シードフレーズ(リカバリーフレーズ)のオフラインでの厳重な管理が求められます。

オーエムジー(OMG Network/OMG)の購入方法

オーエムジー(OMG Network/OMG)を国内取引所で購入する基本的な手順は以下のとおりです。

  1. 国内の対応取引所(bitbankまたはDMM Bitcoin)でアカウントを開設する
  2. 本人確認(KYC)手続きを完了する
  3. 日本円を取引所口座に入金する
  4. 取引所の取引画面でOMGを検索し、購入数量・金額を指定して注文を実行する
  5. 購入後、取引所の口座またはウォレットでOMGを管理する

取引所での購入には本人確認書類の提出が必要であり、審査には数日程度かかる場合があります。また、取引所に保管したまま長期保有する場合、ハッキングリスクへの対策として、ハードウェアウォレット等への自己管理への移行を検討することも選択肢となっています。

bitbankでは現物取引(板取引形式)でOMGを売買することが可能です。注文方法には成行注文と指値注文があり、指値注文を活用することでスプレッドを抑えた取引が可能となっています。一方、DMM Bitcoinは販売所形式での取引となるため、提示価格での即時約定が可能ですが、スプレッドが実質的なコストとして発生します。初めて購入する場合は、各取引所のデモ画面や取引ガイドを参照することで、操作手順の確認が容易となっています。

オーエムジー(OMG Network/OMG)の投資リスク

オーエムジー(OMG Network/OMG)への投資にあたっては、以下のリスク要因について理解した上で判断することが求められます。

技術的な競争環境の変化

2026年現在、レイヤー2市場ではOptimistic RollupやzkRollupが主流となっており、プラズマチェーン方式を採用するOMG Networkは技術的な優位性が低下しています。後発のプロジェクトがより高いEVM互換性や即時ファイナリティを提供するなか、OMG Networkの差別化ポイントが問われる状況となっています。

新規プロジェクトやDeFiプロトコルがOMG Networkを採用するケースは限定的であり、エコシステムの拡大が競合他社と比較して緩やかな点はリスク要因として認識しておく必要があります。

価格ボラティリティ

ボラティリティ(価格変動性)はOMGに限らず、仮想通貨全般に共通するリスクです。OMGはビットコイン(BTC)や主要アルトコインの価格動向と連動して大きく変動する傾向があります。短期的な価格変動に対して過度にリスクを取ることなく、資産全体のポートフォリオに占めるOMGの比率を管理することが重要です。

流動性リスク

国内取引所での取り扱い数が2社と限定的であることから、大量保有している場合に希望価格での売却が困難になる場面があります。取引量が少ない時間帯や市場環境が急変した際には、スプレッドが拡大する可能性にも注意が必要です。

オーエムジー(OMG Network/OMG)の関連リンク

OMG Network公式サイト
OMG Network ソースコード(GitHub)
Etherscan(ERC-20トークン情報)
Blockchair(ブロックエクスプローラー)

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よくある質問(FAQ)

オーエムジー(OMG)はどこで購入できますか?

2026年3月時点で、国内ではbitbank(ビットバンク)とDMM Bitcoin(DMMビットコイン)の2社がオーエムジー(OMG)を取り扱っています。購入手続きには本人確認書類の提出と審査が必要であり、審査完了まで数日程度かかる場合があります。各取引所の公式サイトで最新の取扱い状況と手数料を確認した上で、取引を開始することが求められます。

オーエムジー(OMG)はイーサリアムとどう違うのですか?

オーエムジー(OMG)はイーサリアムのレイヤー2(セカンドレイヤー)として動作するトークンです。イーサリアムのメインチェーンが1秒あたり約12件の取引処理にとどまるのに対し、OMG Networkは最大4,000件の処理が可能で、手数料もイーサリアム直接取引の約1/3に抑えられています。イーサリアム上のトークンを高速・低コストで扱うための補完的なインフラとして設計されており、イーサリアム本体とは競合するものではなく、その処理能力を拡張する役割を担っています。

OMG Networkはどのような技術を使っていますか?

OMG Networkは「More Viable Plasma(MoreVP)」と「Minimal Viable Plasma(MVP)」という2種類のプラズマチェーン技術を採用しています。プラズマチェーンはイーサリアムのメインチェーンをルートとしたサイドチェーン構造を採用しており、サイドチェーン上で不正が発生した場合でもメインチェーンへのチャレンジ機能によってセキュリティが確保される設計となっています。ERC-20規格のトークンとして発行されており、発行上限は140,245,398 OMGに設定されています。

OMGのウォレットはどれを選べばよいですか?

OMGはERC-20規格のトークンであるため、イーサリアム対応のウォレットで管理することができます。長期保有や高額資産の管理にはTrezorやLedgerなどのハードウェアウォレットが適しています。DeFiやDEXとの連携を重視する場合はMetaMaskなどのブラウザ拡張ウォレットが広く使われています。いずれの場合も、シードフレーズのオフライン管理が最も重要なセキュリティ対策となっています。

オーエムジー(OMG)の将来性はどうですか?

OMG Networkはレイヤー2ソリューションの先駆けとして、USDTの一部をネットワーク上に移行させた採用実績を持っています。一方で2026年現在、Optimistic RollupやzkRollupといった後発技術が主流となり、競争環境は厳しくなっています。エコシステムの拡大やDeFiプロトコルとの連携強化が課題となっており、投資判断にあたっては最新の開発状況や市場動向を継続的に確認することが求められます。

まとめ

オーエムジー(OMG Network/OMG)は、イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するレイヤー2ソリューションとして2017年に登場した暗号資産です。More Viable Plasma(MoreVP)技術を採用することで1秒あたり最大4,000件の取引処理を実現しており、手数料もイーサリアムの約1/3に抑えられています。

テザー(USDT)の一部がOMG Network上に移行された実績は、OMG Networkの処理性能と信頼性を示す代表的な事例として業界内で評価されています。ERC-20規格のトークンとして発行されており、発行上限は140,245,398 OMGで、追加発行は行われない設計となっています。

2026年3月時点で国内ではbitbankとDMM Bitcoinの2社が取り扱いを継続しており、MetaMask・Trezor・Ledgerなど主要なイーサリアム対応ウォレットでの保管が可能です。一方で、Optimistic RollupやzkRollupを採用する後発プロジェクトとの競争環境は厳しさを増しており、レイヤー2分野における技術動向については継続的な情報収集が必要とされています。

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