注目を集めるビットコイン(BTC)のすべてを徹底解説

by BITTIMES   

ビットコイン(bitcoin/BTC)とは何ですか?」と質問されたら「インターネット上で使えるデータのお金です。」と一言にまとめられます。

しかし、「ビットコインと普通のお金の違いは?」や「ビットコインってどういう仕組みで動いているんですか?」というシンプル疑問に答えるにはビットコインに対する深い理解が必要になります。そしてそこまで深く理解するのは難しいものです。

特にビットコイン初心者には「ビットコインが本当に通貨の代わりになるの?」や「そもそもどんな仕組みを使っているの?」という素朴な疑問もたくさんあると思います。

なので今回は、ビットコインという言葉を知った初心者ユーザーでも分かりやすく、できるだけ簡単に、丁寧にビットコインを理解できるように解説していきます。

ビットコイン(bitcoin)とは?

ビットコインの凄さを一言で解説をするなら「通貨のフランス革命を引き起こした立役者」という表現が一番しっくりきます。そもそもビットコインが注目されているのは「通貨発行権」を「通貨の歴史上初めて、一般人が手にした。」からです。

「紙幣」や「コイン」など、お金が現在の形になってから、通貨を生み出す権利「通貨発行権」を持っているのは「銀行」などの組織や一部権力者だけでした。普通の通貨は、彼らによってコントロールされています。

これまで「お金」を生み出す権限を一般人が手にすることは、今まで一度もありませんでした。しかし、ビットコインの誕生で通貨の歴史上初めて「お金を生み出す権利」を一般人が手にしました。

フランス革命が市民が人権を勝ち取ったように、ビットコインの誕生もまた、通貨発行権を一般市民が掴み取った歴史的な瞬間だったんですね。

ビットコインは「マイニング」で発行される

ビットコインは「マイニング(採掘)」で生まれています。

マイニングを理解しようとすると「ブロックチェーン」の理解や「マイナー」の存在について理解する必要があります。詳しくは後ほど解説をしますので、ここではとりあえず「ビットコインはマイニングによって誕生している」という部分だけ覚えておいてください。

ちなみに、ビットコインはマイニングによって「10分ごとに12.5BTC」ずつ誕生しています。この文章を執筆している段階でビットコインの価格が「50万円」ですので「10分おきに625万円ずつビットコインが生み出されている」ということです。

マイニングを行うのは「マイナー(採掘者)」と呼ばれる個人や企業です。彼らがビットコインのシステムを下支えしていると行っても言い過ぎではありません。

彼らマイナーは、各国政府などの息がかかった企業ではなく純粋な一般企業です。政府や銀行などではなく「マイナーと呼ばれる一般企業が、ビットコインを生み出している」という部分が非常に重要です。

これがビットコインが「通貨のフランス革命」と呼ばれる理由です。ビットコインは形がない通貨と考えれば簡単に理解できる。ビットコインは「インターネット上だけで存在する通貨」です。

普通の通貨の場合「紙幣」や「コイン」などの「物理的なお金」と銀行の通帳などに記録される「データのお金」があります。「1万円札」などは形があるお金ですからわかりやすいですね。

それに対して「データのお金」は、実際には存在しないお金です。単に通帳に「10,000,000」という数字が書かれているだけです。この10,000,000という数字が「あなたは1,000万円の貯金がありますよ」という証明になるわけですね。

ビットコインの場合は、この「データのお金」のみで完結している通貨です。簡単に考えればビットコインの「データのお金」という「考え方」は、実は昔から存在していて、そこまで目新しいものではないんですね。

ビットコインマイニングの詳細はこちら

ビットコイン(Bitcoin)は電子マネーですか?

アプリゲームなどで使われる「ゲーム内の通貨」やポイントサイトなどで使われる「ポイント通貨」と、ビットコインは「インターネット上で使える」という点では同じです。

しかし、ビットコインの場合は「使える範囲」が違います。ゲームやポイントサイトの場合は、使える範囲は「そのゲーム内だけ」「そのポイントサイトだけ」になります。ビットコインの場合は「全世界」で使える。という点で大きく異なります。

また「Suica」などの電子マネーはあくまで「円」というお金をアプリなどで便利に使うための「道具」ですが、ビットコインは「一つの通貨」として使えます。電子マネーは「円の形が変わったもの」、ビットコインは「円やドルと同じように一つの通貨」として利用できる点で、電子マネーとは全く違うものです。

ただし、アプリなどで使うという部分では同じです。ではビットコインのどの部分が「革新的」なのでしょうか?

ビットコイン(Bitcoin)の誕生で社会はどう変わるのか?

とても大まかな予想になりますが、ビットコインが全世界で当たり前に使われ出すと、今の通貨や銀行で問題になっている複数の問題が解決します。もちろん問題が解決すると、私たちに大きなメリットがあります。例えば、ビットコインを通貨として利用すると解決できる問題といえば、

・「通貨運営の失敗がなくなる」
・「手数料が圧倒的に安くなる」
・「社会的コストの削減」
などがあります。

これらは今の金融システムが抱えている問題です。この問題が解決できれば「私たち利用者のメリット」ひいては「社会的なメリット」は計り知れません。大切なことなので順番に解説を行なっていきます。

ビットコインで通貨運用の失敗がなくなる

通常の通貨の場合、ほとんどが国の政府が管理している中央銀行によって運用されています。日本なら「日本銀行」です。そして、通貨の価値とは、イコール「その国の価値」です。円の価値が上がるということは「日本という国の価値が上がる」ということです。

しかし、この場合「その国が通貨の運用に失敗すれば、通貨はただの紙切れに成り下がる」というリスクを抱えています。最近の例で言えば「ジンバブエ・ドルのハイパーインフレ」がわかりやすい事例でしょう。

ジンバブエ・ドルは政府要人の汚職など、様々な要因から通貨を発行した結果、ハイパーインフレを引き起こし、最終的に破綻しました。<破綻直前のジンバブエ・ドルは「3.5京ジンバブエ・ドル=1ドル」と、もはや一枚の紙以下の価値しか持たず、通貨としての役割を果たせなくなっていました。

ここまでのハイパーインフレを引き起こしてしまうと「パン一枚買うのに1兆円必要」という混乱した状態になります。もちろん、この問題はジンバブエ・ドルを運用していたジンバブエという国の明らかな失敗です。

このような「国がその通貨の価値を担保する」というのは、一見すると価値が保証されるように見えますが、通貨運営者が一度暴走すれば「通貨が無価値になる」というリスクを常に抱えています。

ビットコイン(Bitcoin)とは「地球通貨」

当然、価値が無価値になるリスクはビットコインにもありますが、ビットコインが優れている点は「国境が存在しない」という部分です。

通常の通貨の場合、円やドルなどは使用する国が限定されており、当然円は日本だけ、ドルはアメリカだけで使用できます。ビットコインはこうした通貨の国境が「存在しません。」例えるなら全世界で使用できる「地球通貨」と考えても良いですね。

日本だけでなく今後世界中で利用者が増えていけばますますその地位が確固たるものになり、アメリカドルに変わる通貨の中心となる可能性は十二分にあります。ビットコインはドルに変わって将来「第2の基軸通貨」になると言われています。地球規模で使われるということはそれだけ「通貨崩壊のリスク」が下がるということです。

ビットコインで送金手数料が安くなる

銀行口座間の「送金手数料」や海外旅行時の円→ドルなどの「両替手数料」がこれに当たります。送金手数料は、現在「数千円単位」でかかっています。例えば、日本からアメリカへ送金する場合は少なくとも3,000円、高い場合は8,000円という高額な送金手数料がかかってしまっているのが現状です。

また、海外旅行や輸入を行う場合など、通貨を使用する場合はその国の通貨へ両替をする必要があり、その場合も手数料が発生します。こうした「通貨の移動に関する手数料」は全て銀行のポケットへと入っていきます。

しかし、ビットコインの場合はインターネット上でのみ取引が行われるため、こうした手数料が安くなります。初期のビットコインに関して言えば、送金手数料は「数円〜数十円」程度でした。

最近のビットコインには取引件数の増加で、数百円ほど掛かりますが、それでも銀行の手数料よりは安い状態です。

ビットコイン(Bitcoin)で社会的コスト削減ができる

手数料が安くなるだけでも、メリットが非常に大きいですが、このような通貨の移動するだけで発生するコストや通貨の維持にかかるコストは「社会的コスト」と言われています。例えば、銀行は支店が数多く存在しています。これらの支店を維持するための「人件費」や「維持費」などは、私たちが支払った手数料や銀行のシステムによって利用者の私たちから直接回収されています。

近年では、ネットバンキングの普及によって「維持費」は比較的抑えられてきましたが、「支店」というインターネットだけで取引が成立する時代に、こうした前時代的な物理的なコストは一切不要だと世界中で考えられています。例えば、三菱東京UFJ銀行では「10年で1万人削減する」という目標を掲げています。今やメガバンクすらも維持費を削減する傾向にあります。

もちろん利用者にとっては、お金というコストだけでなく「銀行にわざわざ出向かなければならない」という隠れた時間的なコストや労力的なコストなどもこうした社会的なコストにカウントされます。この社会的なコストが、最終的に私たちに還元されるのであれば問題ありませんが、残念ながら全ての利益は銀行側が受け取れるような仕組みになっています。

少し極端な言い方をすれば、現在の通貨の仕組みは「圧倒的に銀行が得する仕組み」だということです。

社会的コストは私たちの生活の負担になるだけでなく、通貨の流動性に影響を与える「負の仕組み」です。ビットコインにも通貨の維持費は発生しますが、ビットコインの場合はそれらを利用者に還元できる「マイニング」という仕組みが存在します。

その内容に関してもこの後解説をしていくので、ここでは「ビットコインが通貨になれば社会の様々なコストが削減できる」ということだけ覚えていただければと思います。

ビットコイン(Bitcoin)とブロックチェーン(Blockchain)

ビットコインに関わっていれば、「ブロックチェーン」という言葉を一度は耳にしたことがあると思います。ビットコインを理解するなら「ブロックチェーン」の仕組みを理解することが非常に重要です。なぜならブロックチェーンは「ビットコインという通貨を成り立たせる土台の仕組み」だからです。

ブロックチェーン(Blockchain)は、ビットコインが誕生した際に、その根幹の技術として誕生しました。逆にブロックチェーンが誕生しなければ、ビットコインも誕生しなかったと言っても良いでしょう。

ブロックチェーンを一言で言い表すなら「ひとまとまりの取引データ(ブロック)が鎖のようにつながった(チェーン)仕組み」のことです。ブロックがずっとつながっていくので、ブロックチェーンと言います。

ビットコイン・ブロックチェーンの仕組み

先ほどビットコインには、「銀行などの管理者がいらない」とお話ししました。普通の通貨の場合、銀行という管理者がいて、彼らが「誰が今いくら持っている」という全ての情報を管理しています。

それに対してビットコインの場合は、管理者の代わりに「ブロックチェーン」が全ての情報を管理します。ビットコインは「誰が誰にいくら送金した」という情報を全てブロックに書き込みます。この全ての取引情報がデータとして書き込まれ、一つのまとまり「ブロック」になります。

ブロックは「10分で1個」作られます。ビットコインのブロックチェーンは、10分ごとの取引情報をまとめて、どんどんつなげています。「誰が誰にいくら送金した」というデータ(ブロック)を、どんどんつなげていくことが鎖のようにイメージできるため、ブロックチェーンと呼んでいます。

ブロックチェーンは安全を作り出す技術

ブロックチェーン技術は、現在いろいろな産業で注目を集めています。その理由としては「データを改ざんするのが極めて難しい状態で、皆で共有する」からです。普通のインターネット上の仕組みの場合は「サーバー」と呼ばれる「データの置き場所」が必要です。

例えば、銀行などはその銀行専用のサーバーが存在しています。ここに「誰がいくら持っている」などの情報が全て置かれています。しかし「全てがそこにある」ということは、ハッカーなどに攻撃の的になります。今でも銀行のサーバーがハッキングされ、お金が盗まれたという事件は起きています。

これは、銀行などの金融業界だけでなく、個人情報などを取り扱うサーバーなど「インターネットに存在する全ての情報が攻撃され、改ざんされる可能性がある」ということです。病院のカルテなどの情報が改ざんされるなど、危険にさらされるととても危険ですよね。だからこそ「情報のセキュリティ」は非常に重要なのです。

銀行が情報セキュリティにかける費用は、全世界で年間数十兆円のコストになっていると言われています。それに対してブロックチェーンの場合「改ざんが極めて難しい仕組み」が安く簡単に維持できます。

ブロックチェーンのセキュリティがすごい理由

先ほど「ブロックチェーンは改ざんすることがとても難しい」とお話しました。これはブロックチェーンが「皆でデータを共有し、管理している」からです。

全員でブロックチェーンのデータを管理しているということは、データを改ざんしようと思えば「ブロックチェーンにつながっている全ての機器を破壊しなければいけない」ということです。

つまり、ビットコインのデータをハッカーが改ざんしようとした場合「ビットコインを管理する機材」と「ビットコインにつながっているシステム」の全てを破壊するか、それら全ての計算量を上回る機材が必要です。

このビットコインにつながっているコンピューターやアプリなどを全てまとめて「ノード」と呼びます。そしてそれは、事実上不可能だと言われています。だからこそブロックチェーンのセキュリティは、今まで一度も破られたことがありません。

ビットコインとマイニングについて

「ビットコインはマイニングによって生み出されています。」という話をしましたが、ビットコインには「管理者」がいません。

なので、ブロックチェーンのデータを管理する特定の企業が存在しません。もちろん、このままだと「誰がいくら持っている」や「誰が誰にいくら送金した」などの情報を管理する人がいないということなので、システムの維持できません。当然、このままだと通貨として使えません。

そこでビットコインでは、特定の管理者がデータを管理するのではなく、「マイナー」と呼ばれる個人や企業がブロックチェーンに取引情報を書き込むことで維持と管理ができています。

マイナーは、専用のマイニングマシン(ビットコインの取引情報を計算する専用機器)を使って、「誰が誰に送金した」などの情報をブロックチェーンに書き込んでいます。彼らがいるからこそビットコインは通貨として維持できるのです。

マイナーには、専用機器を数万台レベルで持っている企業もあります。彼らのおかげでビットコインは、「誰が誰にいくら送金したのか?」という情報をブロックチェーンに刻みこみながら通貨として運用ができるのです。ちなみにですが、マイニング専用機器は1台で10万円以上します。

数万台集めるには億単位の資金が必要になりますし、専用機器を全て動かすためには電気代だけでも年間数億円はかかるでしょう。こうなると気になるのが「マイナーはなぜ高いお金を使ってマイニングをするのか?」という点です。

マイニング(Mining)報酬について

マイニングを行うと「マイニング報酬」が受け取れます。ここがビットコインが「非常に良く出来た仕組みだな〜」と感じる部分です。

ビットコインの「取引データの整理」をすると、その分だけ「マイニング報酬」が受け取れます。つまり、マイナーは「ビットコインの運用を手伝った分だけ報酬がもらえる仕組み」に参加しているのです。

ブロックチェーンの解説のパートで、ビットコインは「10分間で1個のブロックが誕生しています。」とお話しました。この「1個のブロックを作る仕事」がマイナーの仕事であり、この仕事が終わった時にマイナーは「12.5BTC(ビットコイン)」を受け取ります。

現在の1ビットコイン価格が50万円ほどなので、マイナーは10分間で625万円を受け取れる計算になります。だからこそマイナーは、企業として成り立ちますし、ビットコインの下支えをするのです。

ビットコイン(Bitcoin)の半減期について

ちなみにマイニング報酬の量は約4年ごとに半分になっていきます。これを「半減期」と呼びます。

2009年のビットコインがスタートしたばかりの頃は、マイニング報酬は50BTCでした。これが2013年には25BTCに調整され、2016年から12.5BTCになっています。正確には「21万個のブロックごとに半分になります。」(10分×210,000ブロック=4年)

次の半減期は2020年に行われ、ビットコインのマイニング報酬は「2140年」まで配布されます。しかし、半減期を続けると「マイナーのビットコイン獲得量が減って徐々にマイナーが損するんじゃ無いのか?」という疑問が生まれますが、この部分の仕組みもビットコインは解決済みです。

この問題は「価格の上昇」と「取引手数料」の2点が組み合わさることで解消されます。2009年のマイニング報酬は確かに50BTCと量は多かったが、当時のビットコイン価格は「0.09円」だったので、1回のマイニング報酬は4.5円です。

それに比べて、2017年現在のマイニング報酬は「12.5BTC」とビットコインの量自体は少ないですが、価格が50万円なので、1回のマイニング報酬は625万円になります。

このようにビットコイン価格の上昇によって、受け取れるビットコインの価値自体は上昇するので、マイナーはマイニングをする理由がどんどん大きくなっていきます。

あと、ビットコインには取引手数料が存在するのですが、10分間で取引された回数分の「取引手数料」も「マイナーに支払われる」という部分も大きいですね。現在の手数料は合計すると1〜2BTCにもなると言われており、この分のビットコインも全額マイナーに支払われます。

さらに、この取引手数料は「取引件数に比例して増加する」ので、「ビットコイン利用者が増えれば増えるほど報酬も増える仕組み」になっているので、マイナーはマイニングを行えば行うほど、利益が上がるようになっています。

ビットコインのデータを支えるマイナーがいて、支えてくれた代わりに、彼らにビットコインで報酬を支払う。そして、そのお金が世界中に流通する。

良く考えれば考えるほどビットコインは良くできたシステムですね。では、技術的な話はここで終了して、ここからビットコインの「将来」について、お話していきたいと思います。

ビットコイン(Bitcoin)とは?をちゃんと理解する思想「永続性」

ビットコインに関するニュースが、毎日のように飛び交っていて、「どのニュースを信用したら良いのかわからない。」という方も多いと思います。実はビットコインに関するニュースを見極めるポイントは「ビットコインの永続性」を中心に据えて考えると、混乱しなくなります。

まず「ビットコインとは何か?」をに本質的に理解するためには、中心的組織「Bitcoin Core(ビットコイン・コア)」の思想を知ると、理解の幅が広がります。

彼らが掲げる思想はただ1つ「ビットコインの永続性」です。この「永続性の思想」を理解すれば、巷に流れる多くのニュースなどを深く理解することができます。「なぜ、ビットコインでこんな問題が起きてるんだろう?」こうした疑問がすぐに解決できるようになります。なので「ビットコインの思想」の理解はとても大切なのです。

本題に入りますが、Bitcoin Coreの全ての判断基準は「ビットコインをいかに長く運用できるか?」という部分にあります。ビットコインに関する全ての「運営・決断」はこの永続の思想から成り立っています。

例えば、ビットコインで何かしらの問題が発見された場合。多くの解決方法が「ビットコインコミュニティ」内で提案されます。そして、その解決案が採用されるかどうかは「ビットコインがより長期的に安定する提案かどうか?」が何よりも重要視されます。

簡単に言えば「その解決方法は、ビットコインの将来のためになるかどうか?」という判断基準だということです。

ビットコインは「できるだけ長い期間“安定した通貨”」であり続けなければなりません。そのためには「価格の急激な価値の上昇」よりも「安定性」。政治的なパフォーマンスよりも「人々の役に立つ仕組み」が必要です。(もちろん、現実的にはこれらが必要な場面も出てきますが)

それでも重要な事は「ビットコインが安定した通貨」であることです。だからこそBitcoin Coreは「徹底した安全性の確保」を行います。

例えば、以前に話題となった「Segwit導入」に関しても、導入までに数年の時がかかりました。彼らは「リスク」を極端に嫌います。ここでのリスクとは「ビットコインが破綻するリスク」です。そういう意味では、ビットコインの中心にいる彼らは徹底した「保守派」であるとも言えます。

ビットコインの思想を簡単に理解する非中央集権

「ビットコインの永続性」を実現するために、ビットコインは「非中央集権」を採用しています。「非中央集権」とは、「中心となる団体」が存在せずに「みんなで重要なことを決める仕組み」のことです。

ビットコインは「徹底した民主化された平等な通貨」とも考えられます。なので「システムで合理的に判断します。」

インターネットが合理的に判断して、システムを重視してここまで発展してきたように、ビットコインもあくまでシステムを重視して発展してきています。逆に、現在流通している円やドルなどの通常通貨は、各国政府や民間団体が管理していて、彼らが発行量・運用方法をコントロールしています。

シンプルに言えば、普通の通貨は「特定の団体に管理・運用された。特定の人物の思想が色濃く出てしまう仕組み」ということです。「普通の通貨運用は彼ら次第」という見方もできます。

それに対してビットコインは、特定の団体による管理を著しく嫌っています。通貨「民主化」「平等化」を目指していると考えられています。その方が「ビットコインが長期的に運用できる。」と考えての判断ですね。

だからこそ、意見の食い違いがあると今回のSegwit導入のように、1つのシステムを運用するのにもとてつもない時間がかかる場合があります。それでも、全てのビットコインに関する運用・決定などは全て「ビットコインの永続性」の思想の上に成り立っています。

「ビットコインは長い間使えるようにしたい。」これだけでも理解していれば、ビットコインに関するニュースの全体像が理解できるようになります。

ビットコイン(Bitcoin)に将来性はあるのか?

現在、多くの国でビットコインが使われ始めています。特にアフリカやアジアなどでは注目度が高くなってきています。

これは日本にいる私たちには想像しづらい部分ですが、彼らの「銀行口座」すら持っていない人が、今も多く存在します。多くの国では未だに「銀行口座」を持つだけで、多くのお金を必要としたり、身分証などが必要です。しかし、彼らのほとんどはそのハードルがクリアできません。そんな中「スマホ」と「アプリ」があれば取引できる、お金を貯めておけるビットコインが誕生したのです。

しかし、彼らのほとんどはそのハードルがクリアできません。そんな中、スマホとアプリがあれば取引できる、お金を貯めておける「ビットコイン」が誕生したのです。

今でもアフリカなどでは電気や水道、道路などのインフラが整っていない地域が多くあります。でも「スマホは持っている」という面白い現象が起きています。この出来事と相まって、ビットコインは利用者が増加しているのです。

このまま利用者が増えていけば、近い将来ビットコインは、今私たちが使っている通貨以上に全世界で使われるはずです。もちろん、使われるようになる理由はここには全て書き切れないほどあります。

全てまとめて「ビットコインが広まっていく理由が沢山ある」ということがわかれば十分だと思います。この記事で「未来のお金」となり得るビットコインについて、ご理解が深まっていただけたのなら幸いです。

>> ビットコイン(BTC)の購入ができる仮想通貨取引所一覧はこちらから。

執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル画像:Freepikのライセンス許諾により使用

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