カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)の開発を担当している「Input Output」は2021年3月26日に、Cardanoブロックチェーンのスマートコントラクト機能導入に向けた今後の計画を明らかにしました。報告によると、スマートコントラクト機能のメインネット実装は2021年7月頃になる予定だとされています。
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スマートコントラクト機能「2021年7月頃」に実装予定
Input Output(IOG)は2021年3月26日に、Cardanoブロックチェーンのスマートコントラクト機能導入に向けた今後の計画を明らかにしました。
Cardanoプロジェクトでは現在「Goguen(ゴーグエン)」と呼ばれる開発段階の作業が進められており、今年3月には”マルチアセット機能”などを導入する「Mary(メアリー)」のメインネット実装が完了したことが報告されていましたが、今回は”スマートコントラクト機能”の導入に向けた「Alonzo(アロンゾ)」と呼ばれる段階の開発計画が公開されています。
Cardanoスマートコントラクト:今夜の「Cardano360」でカルダノのスマートコントラクト機能公開に向けた計画を共有しました。チャールズ・ホスキンソン氏によるAlonzoロードマップの詳細は次の通りです。今後1週間を通して今回共有した内容の切り抜きをさらにお届けして行きますので、カルダノにご期待ください。
報告によると、スマートコントラクト機能のメインネット実装は2021年7月頃になる予定だとされていますが、スマートコントラクトはテストネット時点でも構築することが可能であるため、『テストネット段階でスマートコントラクトの構築が進めば、7月のメインネット実装後すぐにカルダノ基盤の分散型アプリケーション(DApps)を利用できる可能性がある』とも報告されています。
既存のDAppsでは基盤となるブロックチェーンの問題などによって、取引の遅延・取引手数料高騰などといった複数の問題が発生していましたが、Cardanoブロックチェーンは「高速な取引処理・高い拡張性・安い取引手数料」などといった特徴を有しているため、Cardanoブロックチェーン上でDAppsが構築可能になればより快適な環境でDAppsを利用することができるようになると期待されます。
カルダノの「NFTマーケットプレイス」にも期待?
カルダノ・エイダ(Cardano/ADA)の開発者であるCharles Hoskinson(チャールズ・ホスキンソン)氏は2021年3月25日に『複数の代表的なNFT関連プラットフォームと交渉を行なっている』ということも明かしています。
Non-Fungible Token(NFT)の多くは現在イーサリアムの技術を用いて発行されていますが、ホスキンソン氏は現在「そのようなNFT関連プラットフォームをCardanoに移植すること」についての議論を進めていると報告されているため、将来的には”既存の有名なNFT関連サービスのカルダノ版”がリリース可能性もあるとも期待されています。
カルダノはCardano関連プロジェクト・アイデアへの資金提供プログラムである「Project Catalyst(プロジェクト・カタリスト)」も展開していますが、『これまでに6つのNFTマーケットプレイスが資金提供の申請を行なっている』とも報告されているため、そのような動きも活発化していく可能性があると予想されます。
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2021年3月26日|カルダノエイダコイン(ADA)の価格
カルダノエイダコイン(Cardano/ADA)の価格は今月18日に160円付近まで上昇したものの、その後はやや下落しており、2021年3月26日時点では「1ADA=122.06円」で取引されています。