仮想通貨(暗号資産)ハードウェアウォレットの大手メーカーである「Ledger(レジャー)」が、「Apple Music」で幹部を務めていた経歴を持つParker Todd Brooks(パーカー・トッド・ブルックス)氏を同社のNon-Fungible Token(NFT)部門に迎えたことが明らかになりました。
NFT部門に「Apple Music元幹部」を起用
暗号資産をより安全に保管できるハードウェアウォレットを販売している「Ledger(レジャー)」が、「Apple Music」で幹部を務めていた経歴を持つParker Todd Brooks(パーカー・トッド・ブルックス)氏を同社のNon-Fungible Token(NFT)部門に迎えたことが複数の報道で明らかになりました。
Parker Todd Brooks(パーカー・トッド・ブルックス)氏は元々音楽配信サービス会社である「Beats Music(ビーツ ・ミュージック)」に所属していたものの、2014年に同社がApple社に買収されたことによってApple社に移籍、その後は「Apple Music」のダンス&エレクトロニックアーティストリレーションズで責任者を務めていたとされています。
Ledger社では「NFT担当バイスプレジデント」として”アーティストがデジタル作品を展示・管理し、安全に保管するためのプロセスを簡単にする”役割を担っているとのことで、プラットフォームとアートコミュニティの橋渡しやNFT製品の開発を担当することになると報告されています。
「便利かつシンプルで美しい製品」を作成
Ledger社のCEOであるIan Rogers(イアン・ロジャース)氏は、Ledgerは既に100以上のブロックチェーンに対応しているため、NFTは目新しいことではないものの、NFTの人気が高まるにつれて『LedgerLiveのNFT関連機能を改善して欲しい』という要望が強まっていたと説明しています。
具体的にどのような改善が行われるかについては明らかにされていないものの、ブルックス氏は『自分のキャリアをアーティストコミュニティに貢献することに費やしてきた。NFTを使用することで、アートと音楽の作成、サンプリング、管理の方法を再考することになると同時に、インターネットに接続されたデバイスにNFTを保存することによるセキュリティ問題に対処する必要も出てくる』と述べており、『便利でありながらシンプルで美しい製品を作成する』と語っていると報告されています。
Non-Fungible Token(NFT)はここ最近で急速に注目を集めており、世界中の様々な分野の有名アーティストがNFT形式で作品をリリースし始めているため、自分自身で安全に暗号資産を保管することができる「Ledger」などで簡単かつシンプルにNFTを保管できるようになれば、NFT市場全体の成長・発展にもつながると期待されます。