エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領が提案していた『ビットコインを法定通貨として採用する世界初の法案』が、議会の承認を得て正式に可決されたことが明らかになりました。エルサルバドル政府の広報事務局はTwitter上で『62票を獲得してビットコイン法案が承認された。今回の法案承認によって、我が国は世界で初めてビットコインを法定通貨として採用した国になった』と報告しています。
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ビットコイン(BTC)が「エルサルバドルの法定通貨」に
エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領は本日9日に『ビットコインをエルサルバドルの法定通貨として認める法案』を議会に提出したことを発表していましたが、その後日本時間2021年6月9日15時には『ビットコイン法案が議会で62票を獲得して承認されたこと』が報告されました。
エルサルバドル政府の広報事務局はTwitter上で『62票を獲得してビットコイン法案が承認された。今回の法案承認によって、我が国は世界で初めてビットコインを法定通貨として採用した国になった』と報告しています。
62票を獲得してビットコイン法案が承認されました。これにより、我が国は世界で初めてビットコインを法定通貨として採用する国となります。
このビットコイン法案は「可決後、90日経過後に有効化される」と報告されており、この90日間の間にビットコイン経済を構築するためのインフラ整備などが行われると伝えられています。なお、ナジブ・ブケレ大統領が本日公開した法案の内容では、主に以下のような内容が記載されています。
- この法律の目的はビットコインを法定通貨として規制するためのもの
- ビットコインと米ドルの為替レートは市場によって自由に設定される
- ビットコイン単位ですべての商品の価格表示が可能となる
- ビットコイン払いですべての納税が可能となる
- ビットコイン取引は譲渡所得課税の対象外となる
- ビットコインの参考価格は米ドル建てで行う
- 全ての経済主体は、商品・サービスの購入者がBTC決済を希望する場合にはBTCを受け入れなければならない
- 政府はユーザーがビットコイン取引を行えるようにすると共に、必要に応じてBTCをドルへと自動かつ瞬時に交換できるようにする代替手段を提供する
- 国は、国民がビットコイン取引を行えるようにするための必要なトレーニングとメカニズムを提供する
エルサルバドル政府は、ビットコインを即座に米ドルへと換金できるようにするために「エルサルバドル開発銀行(Bandesal)」で投資信託を設立すると報告しています。この投資信託では、1.5億ドル(約160億円)を用いてビットコインが購入される予定だとされています。
ナジブ・ブケレ大統領が今回の「ビットコイン法案」を発表した後には、中南米諸国の政治家が続々とビットコインや仮想通貨を支持するツイートを投稿しており、パナマのGabriel Silva議員は『私たちも議会に提出するための法案を準備する』とツイート、パラグアイのCarlitos Rejala議員は『今週、パラグアイを革新するための重要なプロジェクトが始動する』とツイートしているため、今後はそのような国の動向にも注目です(ビットコイン法案を支持する政治家は複数の国に拡大中)。
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2021年6月9日|ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格
ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格は先日8日の深夜に346万円付近まで下落していたものの、その後は徐々に回復してきており、2021年6月9日時点では「1BTC=3,747,860円」で取引されています。
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