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BINANCE:EU主要決済ネットワーク「SEPA」からのユーロ入金を一時停止


暗号資産取引所「BINANCE(バイナンス)」が、単一ユーロ決済圏(Single Euro Payments Area/SEPA)におけるユーロ建ての銀行送金を無期限で一時停止したことが複数の報道で明らかになりました。ユーロ入金の一時停止措置が取られた理由については明かされていないものの、同社はここ最近で複数の規制関連問題に直面しているため、そのようなことが今回の対応につながっていると考えられています。

※単一ユーロ決済圏(Single Euro Payments Area/SEPA):ユーロ建ての銀行振込を簡素化するための欧州連合の決済統合イニシアチブ。SEPAには2020年の時点で36の加盟国があり、EUの27の加盟国、欧州自由貿易連合の4つの加盟国、および英国で構成されている。

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BINANCE「SEPA銀行送金によるユーロ入金」を停止

BINANCE(バイナンス)がユーロ建ての銀行送金を無期限で一時停止したことが明らかになりました。同社は顧客向けに送信したメールの中で『単一ユーロ決済圏(Single Euro Payments Area/SEPA)におけるユーロの入金を2021年7月7日から一時停止する』と報告しているとのことで、以下のような内容のメールが送信されたと報告されています。

我々のコントロールを超えた事象によって、2021年7月7日午前8時(UTC時間)からSEPA銀行送金によるユーロ入金を一時的に停止しています。

なお「SEPA銀行送金によるユーロ入金」は無期限で一時停止されているものの、「SEPA銀行送金によるユーロ出金」に関しては影響を受けていないとも報告されています。ただし、イギリスのリアルタイム決済サービスである「Faster Payments」への対応も既に停止されているとも報告されています。

バイナンス関連の規制措置が関連か

BINANCEは「SEPA銀行送金によるユーロ入金を一時停止した理由」については明かしていないものの、ここ最近では規制当局からBINANCE関連の警告が多数出されているため、そのような規制措置が関連していると見られています。

英国の金融規制当局である「金融行動監視機構(FCA)」は2021年6月26日に『Binance Markets LimitedおよびBinance Groupに関する消費者への警告』というタイトルの警告文を公開しており、今月5日には英大手銀行「Barclays(バークレーズ)」が『BINANCEへのカード決済を一時停止すること』を発表しています。

BINANCEは規制関連の報道・発表について『当社はコンプライアンス義務を非常に重視しており、顧客を守り、イノベーションを促進するために規制当局と協力している』と繰り返し述べており、Barclaysの対応に対しても『FCAが取り上げたのはFCAに規制されている”Binance Markets Limited”であり、”Binance.com”とは別法人だ』と説明していますが、BINANCE関連の警告は徐々に増えてきており、最近ではタイやケイマン諸島などでも”無許可営業”の指摘がなされています。