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JPYC株式会社:USDC発行企業「Circle」などから約5億円の資金調達


前払式支払手段扱いの日本円連動ステーブルコイン「JPYコイン(JPY Coin/JPYC)」を発行している「JPYC株式会社」は2021年11月10日に、Headline Asiaをリード投資家として「Headline Asia・Circle Ventures・i-nest capital・JPYC従業員持株会」などの国内外投資家から約5億円の資金調達を実施したことを発表しました。

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Circle Venturesなどから「約5億円」の資金調達

JPYC株式会社は2021年11月10日に、Headline Asiaをリード投資家として「Headline Asia・Circle Ventures・i-nest capital・JPYC従業員持株会」などの国内外投資家から約5億円のシリーズA資金調達を実施したことを発表しました。

JPYC株式会社は日本円に価値が連動する前払式支払手段扱いのステーブルコイン「JPYコイン(JPY Coin/JPYC)」を発行している東京都千代田区の企業であり、JPYC公式サービス「JPYC Apps」を通じて、JPYCを購入したり、JPYCをVプリカギフトやQUOカードPayと交換したりできる機能なども提供しています。

今回の資金調達に参加した「Headline Asia」はアジアを中心に4つのファンドで累計300億円を運用するグローバルな独立系ベンチャーキャピタルファンドであり、「Circle Ventures」は世界中で使用されている米ドル連動のステーブルコイン「USDコイン(USDCoin/USDC)」を発行しているベンチャー・キャピタル部門です。

JPYC株式会社は今回の資金調達を通じて「JPYC発行体としての安定化、運営力・開発力の強化、第三者型前払式支払手段の取得」を目指していくと説明しています。

「Headline Asia」のパートナーである田中 章雄氏とシニアアソシエイトである林 政泰氏、「Circle」の創業者兼CEOであるJeremy Allaire氏、「i-nest capital株式会社」の代表パートナーである山中 卓氏とプリンシパルである放生會 雄地氏は、JPYC株式会社への出資について次のようにコメントしています。

【Headline Asia:田中 章雄氏、林 政泰氏】
弊社Headline Asiaはブロックチェーン技術とトークンエコノミーによって構築されるWeb3.0の時代が来ることを確信しています。一方で、日本では個人も機関投資家もまだまだ仮想通貨を使ったトークンエコノミーへの参加ができていない現状を問題視しています。

そんな現状を大きく変える可能性を秘めている日本円ステーブルコイン『JPYC(JPY Coin)』を発行しているJPYC社にリード投資家として出資できることを、大変光栄に思います。

今後Headline Asiaは、米ドルステーブルコイン『USDC』を発行しているCircle社と、国内外のスタートアップへトークン投資を行っているInfinity Ventures Crypto(IVC)と共に、JPYC社の挑戦に伴走したいと思います。

【Circle:Jeremy Allaire氏】
JPYCはCircle Venturesが求めている革新性と粘り強さを持ち合わせています。JPYCチームは新しい発想で法規制を遵守しつつ、 デジタル通貨の価値・良さを引き出していると思います。

【i-nest capital株式会社:山中 卓氏、放生會 雄地氏】
『JPYC(JPY Coin)』は、厳格な国内法令規則の中から生まれた革新的なプロダクトとして、コミュニティにも支えられながら急成長してきました。

今後、第三者型前払式支払手段の発行が認められた場合には、『JPYC(JPY Coin)』が国民生活の利便性を向上させ、我が国のデジタル社会の実現に向けて大きな役割を担っていくことが考えられます。

既に『USDC』を発行・普及させているCircle社も株主に加わり、JPYC社が日本におけるパブリックチェーンエコシステムの起点となる存在として、より一層国内外の他のプロジェクトに対して良い影響を与え合っていくことを期待しております。

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