イーサリアム(ETH)のネットワークには、Gas料金の上昇を招く新たなゲームが増加しています。これらの分散型アプリケーション(Dapps)が人気になるにつれて、イーサリアムのブロックチェーンは混雑してきており、エンタープライズ採用の準備ができているかどうかについての疑問を与えています。
人気を集めるイーサリアムのDapps
イーサリアム(ETH)でアイテムを購入し交換できるという仮想通貨を基盤にしたゲームが増えてきています。海外で流行している代表的なゲームであるcryptokitties(クリプトキティーズ)をはじめとした、Ether Shrimp Farm(イーサ・シュリンプファーム)、Ether Cartel(イーサ・カルテル)などのゲームは、ETHで購入したアイテムを他のユーザーと交換したりしながら様々なアイテムをコレクションすることができます。
4chanで作成され育まれてきたこれらの新しいゲームは、Gus価格を引き上げ、現状のブロックチェーンの脆弱性を示しています
DappRadarの新しいカテゴリリストに1位として挙げられているゲーム『Ether Cartel』は、ゲーム上でドラッグを生産し販売します。このゲーム上では過去24時間で33ETH以上のイーサリアムが移動されており、2,500件もの取引が記録されています。
『Ether Shrimp Farm』は、イーサリアムで購入したエビを孵化して販売するといった内容のゲームです。こちらのゲームでは、先週だけで43,000件の取引が行われているとされています。
これらのプロジェクトはイーサリアムの人気を促進するはずだったにも関わらず、実際には深刻な問題をもたらす結果となりました。
ゲーム内の取引がブロックチェーンに負荷を
猫の育成やエビの養殖、ドラッグの生産に熱中するプレイヤーが増加しすぎた結果、ゲーム内での購入や交換がブロックチェーン構造に大きな負荷をかけはじめています。
専門家によると、イーサリアムネットワーク内の全送金の約13%がゲーム内での取引で行われており、ゲームが人気になるにつれて多くのイーサリアムユーザーがゲームとは関係のない送金や購入に問題を感じた結果、イーサリアムを避けてその他の仮想通貨へと移動しているとのことです。
エビや猫による問題提起
これらのエビや猫のゲームは、世界で2番目の人気を誇る仮想通貨であるイーサリアム(ETH)に潜む重要な問題を提起しています。
1人のRedditユーザーが次のように述べています。
「2番目に大きい仮想通貨がデジタル猫の育成やエビ農場によって破壊される可能性がある場合、それはプライムタイムの準備が整っておらず、大量採用の前には長い道のりがあることを示します。これらのゲームは馬鹿に見えるかもしれませんが、生態系全体に対する貴重なストレステストとして機能し、弱点がどこにあるのかを示しています。
イーサリアムのVitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)氏は、Shardingが現在開発中であることを発表しています。これはEthereumブロックチェーンを拡張してトランザクションの量を増やすことで、ブロックチェーンのトランザクション処理をスムーズにする方法です。
(引用:news.bitcoin.com)