フィールドにいる敵ユーザーを倒すごとに報酬が得られる「KILL TO EARN」の仕組みを採用したブロックチェーンゲーム『Sector Seven(セクターセブン)』を展開する株式会社TOKYO CREATIONは2022年11月25日に、シリーズAの追加資金調達を開始したことを発表しました。
今回の発表では、今月10日にベトナム・ハノイでベータ版がローンチされ、大型トーナメントが実施されたことも報告されています。
Sector Seven(セクターセブン)とは?
Sector Seven(セクターセブン)は、近い将来「LEVIA」の支配下によってディストピア化した世界を舞台とするTPSゲームであり、ゲーム参加時に参加料を仮想通貨で支払い、フィールドにいる敵ユーザーを倒すごとに報酬が得られる「KILL TO EARN」の仕組みを採用したブロックチェーンゲームとなっています。
このゲームはメタバースやブロックチェーン領域での開発経験が豊富な東京を拠点とする平均年齢20代前半のZ世代を中心としたチームによって開発されており、ユーザーは「Unreal Engine 5」を用いた高度なグラフィックやSF感のある独自のテクノ音楽と融合した世界観を楽しむことができると説明されています。
ゲームルールは非常に簡単で、プレイヤーは1USDT分の参加費を支払ってゲームに参加し、3分以内に倒した敵プレイヤーの参加費を報酬として獲得することが可能、この際に自分が倒した敵プレイヤーが既に獲得した報酬も吸収できる仕組みとなっています。
なお、このゲームは美しいグラフィックを特徴の一つとしていますが、フレームレートを自動的に調整する機能が実装されているため、低スペックのPCからプロ向けのゲーミングPCまで幅広い層が利用できるとも説明されています。
ベトナム・ハノイで大型トーナメントを実施
今月11月10日には、ベトナム・ハノイで『Sector Seven』のベータ版がローンチされ、大型トーナメントが実施されたとのことで、このトーナメントイベントの現地参加者は募集開始から2日間で募集定員の150人を突破、参加者からも高い評価が得られたことが報告されています。
日本発のスタートアップがベトナムでブロックチェーンゲーム市場を狙う理由については『ベトナムでの仮想通貨市場やブロックチェーン領域の盛り上がりや高度なグラフィック技術を用いたシューティングとブロックチェーン技術を用いたeSports領域に魅力を感じプロジェクトを開始した』と説明されています。
また、市場環境としてベトナムには2,600万人を超えるeSportsプレイヤーがおり、こうしたプレイヤーの85%が男性で比較的収入も平均以上であることから、同社のローリスクでハイリターンなTPSゲームが好まれる傾向にあるとも説明されています。
「株式会社TOKYO CREATION」の代表である所山 武司氏は、公式発表の中で次のようにコメントしています。
TOKYO CREATION社は2019年創業以来初めての事業ピボットを昨年行い、自社の強みを探すためにブロックチェーンとグラフィックの領域で1年間半の間、受託開発と勉強を行なっておりました。
当初事業ピボットを決めた際は先行きの不安もありましたが、しっかり自社の強みを見出し、他社に負けないスキルと開発技術をつけた今、自身のプロダクトに自信を持って向き合えています。
来年のローンチ時にアジアの最先端を行くグラフィックとプロダクトをお見せできるようチーム一同精進いたします。