アメリカ・カリフォルニア州車両管理局(DMV)が、テゾス(Tezos/XTZ)のプライベートブロックチェーンを活用して「所有権証明書と所有権移転のデジタル化」に取り組んでいることが明らかになりました。車両の記録管理にTezosのブロックチェーンを活用することによって「車の盗難」や「車両状態の重要情報などを隠して欠陥車を売却する取引詐欺」などを減らすことができると期待されています。
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Tezos活用の車両管理で概念実証を完了
アメリカ・カリフォルニア州車両管理局(DMV)が、テゾス(Tezos/XTZ)のプライベートブロックチェーンを活用して「所有権証明書と所有権移転のデジタル化」に取り組んでいることが明らかになりました。
この取り組みはブロックチェーンソフトウェア企業である「Oxhead Alpha(オックスヘッドアルファ)」との提携を通じて実施されているものの、Oxhead Alphaは2023年1月25日に『Tezosのブロックチェーンを活用した車両管理ソリューションの概念実証(POC)が正常に完了した』と発表しています。
DMVは現在の車両管理プロセスを改善するためにブロックチェーン技術を活用することを検討していたとのことで、調査を実施した結果プラットフォーム構築で「Oxhead Alpha」を選択、Tezosのブロックチェーンで一連のスマートコントラクトを開発し、信頼できる所有権移転の仕組みを構築したと伝えられています。
Oxhead Alphaは「shadow ledger」と呼ばれるTezosのプライベートテストネット上のシステム開発者としての役割を担っているとのことで、DMVは現在のデータベースをTezosのプライベートブロックチェーンで複製、契約を自動執行できるスマートコントラクトの技術を活用して車両管理プロセスを効率化しているとのことです。なお、これらのスマートコントラクトは非公開であるため、パブリックチェーンには表示されないとも報告されています。
報告によると、カリフォルニア州車両管理局は今後3ヶ月以内に「shadow ledger」の調整を完了する予定であるとのことで、その後は「車のNFT所有権を保持・移転するためのデジタルウォレット」などのアプリケーション展開を予定、DMVはそのような取引を監督する仲介者の役割を果たすと伝えられています。
車両の記録管理にTezosのブロックチェーンを活用することによって「車の盗難」や「車両状態の重要情報などを隠して欠陥車を売却する取引詐欺」などを減らすことができると期待されており、ブロックチェーンを活用したデジタル化によって車両情報の追跡が容易になるとも期待されています。
「Oxhead Alpha」の社長であるAndrew Smith氏は公式発表の中で『Tezosはブロックチェーンの非常に難しい問題のいくつかをエレガントな方法で解決する』と述べており、『テゾスは責任ある合意形成・オンチェーンガバナンス・機関レベルのセキュリティの組み合わせによって、リリース可能なソリューションを提供するための優れたプラットフォームになっている』と語っています。
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