福岡県福岡市をホームタウンとするプロサッカークラブ「アビスパ福岡」は2023年2月24日に、ブロックチェーン技術を利用したトークン発行型クラウドファンディングプラットフォームを提供している「FiNANCiE(フィナンシェ)」と協力して、日本初のスポーツDAOとなる『Avispa Fukuoka Sports Innovation DAO』をオープンしたことを発表しました。今回の発表では「アビスパトークンの販売開始」についてもアナウンスされています。
こちらから読む:ミズノ初のNFTコレクション、OpenSeaで販売開始「国内ニュース」
日本初のスポーツDAO公開、アビスパトークンも販売開始
アビスパ福岡株式会社は2023年2月24日に、ブロックチェーン技術を利用したトークン発行型クラウドファンディングサービス「FiNANCiE」を提供している「株式会社フィナンシェ」と協力して、日本初のスポーツDAOとなる『Avispa Fukuoka Sports Innovation DAO』をオープンしたことを発表しました。
今回の発表では、先月から延期されていたアビスパトークンの販売を開始したことも報告されており、トークン販売期間は「2023年2月24日13:00〜2023年4月10日23:00まで」、トークンは「FiNANCiEの専用ページ」から購入することが可能となっています。
分散型自律組織(DAO)とは、ビジョンに賛同する人々が協力して自律的に運営されるコミュニティのことであり、組織内の活動を公開・可視化してDAOメンバーによる投票などで組織の意思決定を行う新しい組織体制として注目を集めています。
『Avispa Fukuoka Sports Innovation DAO』では、現在のDAOがまだまだ実験段階にあることなどを考慮して、開始当初はアビスパ福岡がDAOを推進していくとのことですが、DAO内では様々なプロジェクトを実施して、ファンやサポーターだけでなくクラブに関わるステークホルダーの人々に参加してもらいながら、クラブ自身や地域の課題解決・スポーツ界への貢献をカタチにしていくと説明されています。
アビスパ福岡所属選手もアンバサダーとして参加
AVISPA DAOには以下のようなアビスパ福岡所属選手もアンバサダーとして参加するとのことで、『アビスパ福岡が日本初のスポーツDAOにチャレンジする事で、スポーツビジネスにおける組織の新しいあり方を提案すると共に、新しいビジネスモデルの確立を目指していく』と説明されています。
【AVISPA DAOアンバサダー:キックオフメンバー】
- 永石拓海 選手
- 湯澤聖人 選手
- 金森健志 選手
- 小田逸稀 選手
- 中村駿 選手
- 田邊草民 選手
- 三國ケネディエブス 選手
- 前嶋洋太 選手
- 鶴野怜樹 選手
Avispa Fukuoka Sports Innovation DAOの活動内容
「Avispa Fukuoka Sports Innovation DAO」では今後様々なプロジェクトが実施される予定となっており、現時点では以下のような活動実施を検討、トークンホルダーで議論して形にしたプロジェクトを「Jリーグ シャレン!アウォーズ 2024」に応募することも検討していると報告されています。
ファンが主役のジェネレーティブNFT「Avispa Supporters NFTプロジェクト」
「Avispa Supporters NFT」は、DAOメンバーが優先的に手に入れることができる特別なデジタルアイテム。このNFTは1つ1つの見た目が全て異なる、アビスパ福岡を応援するサポーターを具現化したNFTとなっている。
スタジアムではユニフォームがサポーターの証として一体感を醸成しているが、SNSをはじめとするデジタルの世界ではNFTをプロフィールに設定することで、サポーターとしてのアイデンティティを更に獲得することができる。今回はDAO発足記念として、支援者全員にNFTコレクションをプレゼントする(※配布時にDAO運営が指定するトークン数を保有し続けていることが条件)
アビスパの未来を考える「Avispa Global academyプロジェクト」
「Avispa Global academyプロジェクト」では、トークンホルダーと共にアビスパの若手選手育成・移籍ビジネスの未来について考える。ユーストレーニング施設の改善・海外遠征支援・有望選手の海外セレクション参加支援・トークンホルダーのアイデアを元に、育成年代の強化を後押しできることを議論し、福岡から日本を代表する冨安選手をさらに超える選手を輩出していくことを目指す。
ベススタ満員を目指す「スタジアム感動体験創出プロジェクト」
「スタジアム感動体験創出プロジェクト」では、スタジアム来場者に熱狂・興奮・感動を提供できるかについて、トークンホルダーだけでなく所属選手も一緒になって議論して取り組んでいく。スタジアム周辺エリアから非日常感を創出していくことで、スタジアムに訪れる来場者に感動を届けられるようなプロジェクトを目指していく。
サッカークラブの新たな価値を作る「DAO×地域貢献・課題解決プロジェクト」
「DAO×地域貢献・課題解決プロジェクト」では、デジタル上のコミュニティという利点を活かしながら、福岡県外のサポーター・福岡出身者・福岡に縁のある人々・福岡を愛する人々とコミュニケーションすることで、福岡地域の関係人口を拡大し、福岡地域への貢献や課題解決に関わるサポーターを増やし、巻き込めるDAOを目指す。
アビスパ福岡オフィシャルWeb3パートナー設立
今回の発表では、これらの取り組みに併せて、トークンを活用した新しいパートナー制度「アビスパ福岡オフィシャルWeb3パートナー」を設立したことも報告されています。
具体的には「Web3事業の導入を検討している企業・DAO内でのビジネスマッチングを目的としている企業・アビスパ福岡をハブとして共に新しい価値を創出する企業」などの参加を募集しているとのことで、「こちらの専用フォーム」から申し込むことが可能となっています。