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BINANCE:キプロス共和国で「暗号資産事業ライセンスの登録抹消」を申請

暗号資産取引所BINANCE(バイナンス)が、キプロスにおける暗号資産サービスプロバイダー(VASP)の登録抹消を申請していることが明らかになりました。

キプロス証券取引委員会(CySEC)に掲載されている情報によると、バイナンスのキプロス部門である「Binance Cyprus Limited」は2022年10月にVASPの登録を完了していたとのことですが、現在は登録抹消申請の審査中であるとされています。

また「BINANCEはキプロスでの登録完了後も現地でサービスを提供していない」ということも報告されており、ロイターの報道では『規制当局の関係者は”バイナンスがキプロスで事業を開始したことはない”と述べた』と報じられています。

なお、キプロス証券取引委員会のページには、BINANCEが「暗号資産と法定通貨の交換・暗号資産同士の交換・暗号資産の提供や新規販売・注文の代行・投資アドバイスの提供」などといった複数のサービスを提供できる状態にあったことが記載されています。

この件についてBINANCEからの公式発表は確認できておらず、登録抹消を申請した日付なども明らかにされていないものの、ロイターの報道では、BINANCEの広報担当者が「EUの暗号資産規制(MiCA)展開に向けて、EU内他企業の事業に集中するためにキプロスからの撤退を決めた」と語ったことが報告されています。

BINANCEは現在、米国証券取引委員会(SEC)との訴訟問題に直面しており、最近では「Binance.comにおける日本向けサービスを終了すること」も発表されているため、今後は仮想通貨規制が明確化されている国での事業展開にフォーカスした取り組みが行われていく可能性があるとも予想されます。

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CySEC発表